『INSIDE AKATSUKI』は、日本代表スタッフが収録した、バスケットボール日本代表の選手たちの『ありのままの姿』を見ることができる映像コンテンツ。今シリーズでは、女子ワールドカップに向けて強化合宿をスタートさせ、オーストラリアへ飛び立った女子日本代表の裏側を連日伝えていく。

大会2戦目のセルビア戦から前日のフランス戦まで連敗が続き、予選敗退が決まっていた日本は、グループフェーズ最終戦で開催国オーストラリアと対戦した。

試合前ミーティングで恩塚亨ヘッドコーチは、「自分たちの良いところを信じて積極的に戦い抜きたい。このチームで日本代表として戦える最後の試合、『バスケで日本を元気にしている』という手応えを一つでも示して帰りたい」と話した。

課題だった立ち上がりを改善し、ドライブや3ポイントシュートで効果的に得点を重ねた日本は、前半を34-36の2点ビハインドで折り返す。しかし、第3クォーター立ち上がりからオーストラリアに連続7得点を許すと、徐々にリードを広げられていく。強度を上げたオーストラリアのディフェンスを前に、後半に11本放って決まった3ポイントシュートは山本麻衣の1本のみとなり、54-71で敗れた。

チーム最多の14得点の活躍を見せたオコエ桃仁花は、「最後に日本らしいバスケをして、日本のファンの皆さんに届けたいと思ってプレーしました」と、最終戦に臨んだ気持ちを語った。

1勝4敗でグループフェーズ敗退となり、恩塚ヘッドコーチは「結果に対して責任を感じています」と言い、大会全体をこのように振り返った。「日本のバスケを前に進めたいと思ってこの大会に臨んでいました。オフェンスの切り口と継続性において、日本は良い選択ができなくなってしまう場面があったので、この部分に磨きをかけていきたい。私は選手がコート上で自分自身の判断で自信を持ってプレーできるようにコーチをしたい。選手たちには、やってきたことを信じて欲しいと思っています」

日本代表のワールドカップは1勝4敗で決勝トーナメントを逃す悔しい結果に終わった。それでも日本は今回の経験を糧に、パリ五輪へ向けて歩みを進めていく。