B.LEAGUE#LIVE2021

20分間で29得点! クリストファー・スミス(千葉ジェッツ)

千葉ジェッツのクリストファー・スミスは今節のレバンガ北海道戦の2試合合計で53得点を叩き出した。さらに3PTを13本中7本成功させ(53%)、13リバウンド、5アシストを記録。

29得点を記録したGAME1のスタッツはこちら。
プレータイム(MP)20
得点(PTS)29
3ポイント成功数(3FGM)5
3ポイント成功率(3FG%)62.5%
フィールドゴール成功数(FGM)10
フィールドゴール成功率(FG%)71.4%
フリースロー成功数(FTM)4
フリースロー成功率(FT%)66.7%
オフェンスリバウンド(OR)1
リバウンド数(TR)13
アシスト(AST)2
スティール(STL)0
ブロック(BLK)1
アシストとターンオーバーの比率(A/TOV)2.00

5分32秒の出場で11得点の荒稼ぎを見せた第1クォーターを見ていこう。3番として、ギャビン・エドワーズと共にコートへ入ると、挨拶がわりにトランジション3PTを決めると、エドワーズとのドラッグアクション(速攻の流れの中でピック&ロール)からレイアップを決める。逆サイドで始まったピック&ロールを横目にウィングからトップへリフトし、マークマンの山口颯斗の注意がハンドラーの富樫勇樹に移った瞬間にキックアウト3を見舞った。さらにバックスクリナーとして組まれたスペインピック&ロール(スクリーナーにスクリーンをかけるシステム)からトップで3PTを沈めた。

決めたショットは全てトップからのものであったことから、今後の試合においてウィングにいるスミスの引力は倍増することだろう。この連載ではLJ・ピーク(熊本ヴォルターズ)やアンソニー・ローレンス二世(シーホース三河)などの外国籍SFを取り上げがちではあるものの、『B.LEAGUE#LIVE2021』の中では(ガード枠の選手としてロスター登録可能な)スミスのSG/SF登録が威力を発揮するだろう。

チャンピオンシップに向けて金丸劇場が開幕!

広島ドラゴンフライズとの2連戦において、12試合振りの20得点超えを連続で記録。伝家の宝刀3PTは16本中10本成功(62%)、フリースローは当然のように7本中7本の成功(100%)と完全復活と言えるパフォーマンスを残した。

GAME2のスタッツはこちら。
プレータイム(MP)32
得点(PTS)18
3ポイント成功数(3FGM)6
3ポイント成功率(3FG%)75%
フィールドゴール成功数(FGM)3
フィールドゴール成功率(FG%)60%
フリースロー成功数(FTM)3
フリースロー成功率(FT%)75%
オフェンスリバウンド(OR)1
リバウンド数(TR)3
アシスト(AST)4
スティール(STL)0
ブロック(BLK)0
アシストとターンオーバーの比率(A/TOV)0.50

5分51秒で、バスケット・カウントを含む9PTSを挙げた第3クォーターに注目する。まずはサイドラインアウトオブバウンズのセットからニカ・ウィリアムスのダウンスクリーンを受け、トップでボールをもらうとすぐさまニック・ケイとのピック&ロールを開始。金丸のプルアップ3を嫌った広島がショウDF(ビッグマンDFが一歩前に出てハンドラーを阻止するDF)を繰り出すと、侵入するのではなく3PTラインに沿うようにリトリートドライブ(ディフェンスから離れるように後退する動き)し、ショウDFを剥がした後にポンプフェイクから悠々と3PTを沈めた。

同じくケイとのハンドオフからインサイドへ侵入すると、3人にマークされながらもフェイダアウェイを沈める。その直後にはコーナーからハンドオフを受け、金丸だけに見えるラインがあったのか、辻直人とチャールズジャクソンが迫る中でファウルを受けながら3PTを決める4点プレーを成功。彼の復帰を願ってドラフトした金丸ファン歓喜の週末となった。

金丸はSFのみの登録となっているため、先述のスミスをガードとして、金丸をSFとして採用する夢の3PTチームを作ってみても面白いかもしれない。

連敗脱出&連勝の立役者!柏倉哲平(滋賀レイクスターズ)

滋賀レイクスターズの柏倉哲平は8試合振りの2桁得点を挙げ、さらに2試合連続で16得点以上と、連勝へ大きな役割を果たした。得点期待値1.6(1回の攻撃で獲得した平均得点)を記録したGAME2のスタッツはこちら。

プレータイム(MP)27
得点(PTS)16
3ポイント成功数(3FGM)4
3ポイント成功率(3FG%)100%
フィールドゴール成功数(FGM)6
フィールドゴール成功率(FG%)85.7%
フリースロー成功数(FTM)0
フリースロー成功率(FT%)0%
オフェンスリバウンド(OR)0
リバウンド数(TR)2
アシスト(AST)1
スティール(STL)0
ブロック(BLK)0
アシストとターンオーバーの比率(A/TOV)0.3

FG5本中4本成功(80%)、3PT2本中2本決定(100%)11PTSを記録した第3クォーターを見ていこう。ディージェイ・ニュービル(大阪エヴェッサ)が欠場したことで、より自由に動けることになったキーファー・ラベナのドライブからキックアウトコーナースリーを決める。残り7分15秒には2枚のスクリーンを使ったドラッグアクションでミッドレンジジャンパーを沈め、さらに直後にはトランジションスリーを決めて、大阪のタイムアウトを引き出した。ボールハンドラーが逆サイドへドライブした際には、コーナーからトップへカッティングする動きが強く、先述のラベナのドライブに引き付けられたDFを翻弄しオープンシチュエーションを作れていた。佐賀バルーナーズ時代からみられるルイス・ギルヘッドコーチのオフェンス戦略を忠実に再現したことで得点を量産した。

そのほかにも、キャリアハイを更新したアキ・チェンバース(群馬クレインサンダーズ)、2日間合計で35得点7リバウンド、5アシストという大活躍を見せた今村佳太(琉球ゴールデンキングス)など、シューターの活躍が目立った今節であった。

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