ミッカ・0ムーリネン

NCAA強豪校からオファー殺到のビッグマン

FIBAユーロバスケット2025』におけるフィンランドは、ベスト16優勝候補の大本命セルビアを撃破するアップセットを達成。日本時間の10日23時からジョージアとのベスト8に臨む。

フィンランドの大黒柱はNBAスターのラウリ・マルカネンで、ここまで平均26.0得点8.2リバウンドを記録。セルビア戦でも終盤のクラッチシュートを含む29得点を挙げた。ただ、マルカネンに次ぐ得点源はミカエル・ヤントゥネンの平均10.8得点と、マルカネン以外はボールシェアによって得点を奪うスタイルだ。

質の高いチームオフェンスを展開するフィンランドにおいて今、注目されているのがミッカ・ムーリネンだ。抜群の身体能力を誇る210cmのフォワードは、18歳にしてローテーションの一角に入り、ここまで平均10.8分出場で5.8得点2.0リバウンドを記録。フィジカルの強さを生かしインサイドで存在感を発揮し、豪快なダンクは今大会を代表するハイライトシーンの1つとなっている。

現在ムーリネンは、欧州だけでなくアメリカでも期待の有望株として赤丸急上昇中だ。彼は現在、アリゾナ・コンパスというアメリカのプレップスクールに在籍中で、2026年秋からNCAAの強豪校に進む予定。様々なオファーの中から大会前時点ではデューク大、ケンタキー大、アーカンソー大、ノースカロライナ大、ノースカロライナ州立大、ミシガン大の7校を最終候補に絞っていると見られていた。

今回のユーロバスケットの活躍により、ムーリネンの進学先は今まで以上に大きな注目を集め、2027NBAドラフト1巡指名の有望株としての知名度も大きく増していくだろう。フィンランドの新星はアメリカバスケ界でも華やかなスポットライトを浴びるはずだ。