写真=Getty Images

トレード戦略の資料を他の客に撮影される『失態』を犯す

再建のトンネルから抜け出せず、光明すら見いだせていないネッツ。今シーズンも東の最下位に低迷している彼らが2月23日のトレード期限までに選手を放出し、現在のロスターを整理し始めることは容易に想像がつく。

各チームが秘密裏にトレードの交渉を進めている1月某日、ネッツのフロントがスターバックスでトレードに関するミーティングを行なっていたことが分かった。

これは、写真家やライターなどの肩書を持つエリカ・クラークがTwitterに投稿した画像。この画像には、シューティングガードのショーン・キルパトリックと、スウィングマンのボヤン・ボグダノビッチの名前と顔写真があり、タイトルと思しき箇所には『その他、ロスター内の重要選手』と書かれている。

この画像からすると、両選手はトレード候補から外れているのだろう。現在のロスターでチーム2位の平均14.8得点を記録しているキルパトリックと、同3位の14.1得点をマークしているボグダノビッチを中心としてチームを立て直そうとしているのだと推測される。

2013年にセルティックスからポール・ピアース、ケビン・ガーネット、ジェイソン・テリーといったスター選手を獲得する際に、2017年のドラフト1巡目指名権を手放しているネッツは、今年のドラフトで即戦力となる新人選手を指名できる可能性が低い。

となれば、大黒柱のブルック・ロペスやユーティリティプレーヤーのジェレミー・リンと交換でローテーションに入る選手、あるいはドラフト指名権の獲得を模索しているのかもしれない。

ネッツがトレード期限までに何らかのアクションを起こすことはほぼ確実で、現在は様々な可能性を考慮しつつチーム再編の道を探っている段階だろう。しかし、スターバックスでのミーティングで情報流出するとは不用心すぎる。ネッツはまだまだ前途多難のようだ。

チーム2位の平均14.8得点を挙げトレード候補から外れているであろうキルパトリック。スターバックスで失態を犯すなど、チームには大きな改革が必要だ。