リトアニア

前半と後半の立ち上がりにビッグランを浴びる完敗に

U19ワールドカップ、開幕から連敗を喫している日本代表はリトアニアとのグループリーグ最終戦に臨んだ。

セネガルとカナダとは違い、リトアニアはフィジカルで押すのではなく、スピードで勝負するチーム。いきなり浴びせられる高い位置からのプレッシャーに面食らい、速攻に持ち込まれて試合開始から10点を先取される。それでもタイムアウトで立ち直ると、ハーパー・ローレンスJrがディフェンスとボールプッシュで流れを作り、米山ジャバ偉生と木林優が思い切りの良いアタックで1ポゼッション差まで詰めたのだが、やはり相手の激しいプレッシャー、ディナイに引っ掛かり、リスタートのボールを奪われて簡単に失点するミスも重なり、自分たちで追い上げムードを消してしまった。

その後もリトアニアのスピードに苦戦が続く。強引にパワーで押してくることはなくても、スピードに乗った展開の中でフィジカルで押し負ける、オフェンスリバウンドをそのまま押し込まれるなど、相手の良さばかりが目立つ展開に。

前半を終えて32-57、リトアニアは3ポイントシュートが11本中2本成功と全く当たっていなかったにもかかわらず、速攻で17-6、ターンオーバーからの得点で21-10、さらに速い攻めからゴール下への合わせとイージーシュートのチャンスを数多く作り出し、2点シュートを72%(29本中21本成功)と高確率で決めて大量得点を奪った。

後半もリトアニアが最初の3ポイントシュートを決め、続いてゴール下をこじ開けてバスケット・カウントを獲得。さらにはアリウープ、セカンドチャンスからのフリースローで8連続得点。ハーパー、米山、木林と前半で調子の良い選手を並べても、立ち上がりの流れを持っていかれてしまった。

後半開始1分あまりで30点差となり、勝敗はほぼ決した。その後にハーパー、小川敦也、金近廉と良いプレーはあったものの日本代表に大きな勢いをもたらすには至らない。第4クォーターだけは22-17で上回ったが最終スコアは63-95。小川、ハーパーが10得点を記録するも、試合を通じて攻守の強度で太刀打ちできない日本の完敗となった。

今大会はグループリーグ全敗でも決勝トーナメントに進み、最後まで順位決定戦を争う。今日18時からはセルビアと対戦。グループリーグで3戦全勝のチームにチャレンジすることになる。