比江島慎「ファイナルを楽しんで優勝できるように頑張りたい」
Bリーグは明日からファイナルを迎え、宇都宮ブレックスと千葉ジェッツが2戦先勝方式で激突する。この対戦を控えて、宇都宮ブレックスから安齋竜三ヘッドコーチ、ライアン・ロシターと比江島慎が、千葉ジェッツからは大野篤史ヘッドコーチ、富樫勇樹とギャビン・エドワーズが会見に臨んだ。
ロシターはBリーグ初年度の優勝を経験する一人。「4年前にファイナルを経験していることはとてもプラスになります。目の前の一戦一戦に集中していきたい」と語る。
一方で比江島にとってはファイナルは初の舞台。「自分の目標の一つでもあったので、ファイナルにたどり着けたのが本当に幸せな気分。ファイナルを楽しんで優勝できるように頑張りたい」と語る。
対する千葉ジェッツは、中止となった昨シーズンを挟んで3大会連続のファイナル進出。ただ、先の2回はいずれもアルバルク東京に敗れている。富樫勇樹は「3度目なので、もう今年は優勝するために来たし、その準備もしっかり整っている。試合が楽しみです」と語る、「良い時も悪い時もあったシーズンでしたが、この2カ月間のチームとしてのまとまり、ファイナルに向けて良い状態だと思うので、優勝に向けて頑張りたい」
エドワーズは「タレントが揃ったチームですが、それを当てにせずにしっかりとエナジーを持ってエクスキューションをしっかりやって、チームワークをしっかろ保ちながらプレーすれば大丈夫」と、シーズンを通じて高めてきた千葉のチーム力を信じる。
ファイナルで対戦する両者は、ともに勝手知ったるチーム。比江島は「千葉はトランジションが特徴的なチーム。そこをプッシュしてくる富樫選手を守りつつディフェンスをしっかりやっていきたい」と富樫への警戒を語り、エドワーズは「リバウンドがキーになる。一つひとつのポゼッションが命取りになる」と、宇都宮の武器であるリバウンドで負けないとの意気込みを見せた。
富樫勇樹「見ていて楽しいゲームができるように戦っていきたい」
これまでファイナルは一発勝負だったが、今シーズンから2戦先勝方式へ変更された。千葉の大野ヘッドコーチは「リーグが決めたこと。自分たちはそこに則ってベストを尽くして戦うのみ」と語るとともに「レギュラーシーズンとは別物なので、メンタルで勝らなければ絶対に勝てない。エナジーを持って40分間戦い続けることを、2試合続けていくことが重要だと思っています」と気持ちの面で相手を上回ることを強調する。
安齋ヘッドコーチは「2戦先勝だとよりチームの総合力が大事になる」と覚悟を決めている。「ここに来るまでにいろんな苦労や犠牲がありましたし、ここに来れるのも幸せなこと。コロナでいろんな方が苦労している中で、僕らはバスケットをさせてもらっています。我慢している人たちの元気を引き出せるような戦いをしていきたい。僕ら2チームだけじゃなくて、今シーズンは戦ってきた全チームの代表としてここで試合ができると思っています。それに相応しいゲームを千葉さんとやって、バスケットファンに本当に喜んでもらえるような試合にしたい」と語る。
また富樫も「コロナ禍で大変なシーズン、なかなか楽しみがない中で皆さんの前で試合ができます。たくさんの人がテレビの前で応援してくれると思うので、少しでも元気だったり興奮というか、見ていて楽しいゲームができるように、この2試合、最大3試合を戦っていきたい」と抱負を語った。
ロシターが「このチームだけじゃなくBリーグ全体のファンの皆さんがこのリーグを支えてくださっている。皆さんのためにも良い試合をしたい」と言えば、エドワーズも「世界的にも大変な一年、支えてくれるファンの皆さんに恩返しできるように、一生懸命プレーして皆さんに良い思い出を作ることができるようにやっていきたい」と語った。
宇都宮ブレックスvs千葉ジェッツのファイナルは明日29日(土)と30日(日)に第1戦と第2戦が行われ、1勝1敗となった場合には中1日の休養日を挟んで6月1日(火)に第3戦が行われる。
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