サンロッカーズ渋谷

クレモンズ&ホーキンソンで51得点

サンロッカーズ渋谷vs茨城ロボッツの第2戦。ホームのSR渋谷はスクリーンをしっかり当ててズレを作ると、最も効果的な選択肢を選びオフェンス優位な状況を作り出す。起点となったジョシュ・ホーキンソンがパスを散らしつつ、自らもミドルシュートを高確率で決めて先行する。しかし、ディフェンスを完璧に崩すものの、フリーの3ポイントシュートが決まらずに波に乗れない。逆に駒沢颯と平尾充庸に連続でタフショットを許し、16-15と迫られて第1クォーターを終えた。

それでも第2クォーターに入ると、連動したチームバスケットに加え、ディフェンスからのトランジションも機能するようになり、再びSR渋谷が流れをつかむ。ハンドラーを務めるアンソニー・クレモンズは5本のフィールドゴールをすべて成功させ、このクォーターだけで14得点とオフェンスを牽引。守っては、ボールマンプレッシャーを強めることで5本のターンオーバーを誘発するなど、攻守が噛み合い43-29で試合を折り返した。

後半に入りファウルがかさんだSR渋谷は長谷川暢にトランジションスリーを許すなど、一時点差を1桁に戻されてしまう。しかし、デザインされたプレーからケビン・ジョーンズとクレモンズが3ポイントシュートをしっかり沈め、ホーキンソンがファウルを受けながらボールを押し込むセカンドチャンスポイントを挙げて再び突き放した。打開策を見出したい茨城だったが、クリス・ホルムヘッドコーチがテクニカルファウルをコールされるなど悪い流れを変えられなかった。

18点をリードして最終クォーターを迎えたSR渋谷はその後も優位を保ち続け、最終スコア83-54で勝利。初戦はチェハーレス・タプスコットに31得点を許し、80-87で敗れ連勝を4で止められてしまったが、第2戦は攻守ともに茨城を圧倒した。ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは初戦との違いをこのように語った。

「茨城さんは速い展開を好み、ディフェンスでもいろいろなことをやってきて、我々はそれに合わせてしまった。それは彼らにとって良いペースです。そんな試合運びをさせてしまったことが間違いでした。スローダウンしろとは言っていないですが、そのために速く動く必要があります。今回はフィジカルかつスマートに、速くプレーすることができました」

SR渋谷はクレモンズがゲームハイの27得点を挙げ、ホーキンソンが24得点13リバウンドで続いた。敗れた茨城は長谷川が15得点と気を吐いたが、チームの3ポイントシュート成功率は22.7%と低調に終わり、SR渋谷の倍となる16のターンオーバーを喫したことも響いた。