勝負所で粘りをみせた男子U-18日本代表、イランを接戦で下しアジア5位に

2018/08/11
日本代表
1996

河村勇輝

文=立野快 写真=FIBA.com

トランジションの先頭を切る河村勇輝が18得点

U-18アジア選手権、ベスト8で敗れた日本代表は5-6位決定戦でイランと対戦した。大会最終戦となるこの試合、一つでも順位を上げたい日本は、勝負どころで得点を重ねて接戦を勝ち切り、60-58で勝利した。

日本の先発は、中村拓人、中田嵩基、松崎裕樹、結城智史、三谷桂司朗とオーストラリア戦と変わらないメンバー。松崎の3ポイントシュートで先制した日本は、ディフェンスリバウンドを積極的に取りに行き、そこから速攻を連発。オーストラリア戦の課題を修正し、立ち上がりを18-9と制して第2クォーターへ。

その後も強いボールへの執着心を見せる日本。169cmの河村勇輝がオフェンスリバウンドに飛び込み得点を挙げるなど、体格に勝るイラン相手に積極的な姿勢を見せる。守備ではサイドライン際で相手がボールを止めるとすぐさまダブルチームを仕掛け、ターンオーバーを誘った。イランが立ち直りそうなタイミングで中田の3ポイントシュートが決まり、前半を29-22とリードして終えた。
中田嵩基

勝負どころでロングシュートを連続で沈め突き放す

後半、イランに積極的なアタックから0-9のランを作られるも、今大会何度も見せ場を作った富永啓生が3ポイントシュートを決め返し、その後は河村の高速ドライブからの速攻で流れを引き戻す。最終クォーターに入るとイランのゾーンディフェンスに攻め手を失うも、中田がロングシュートでゾーンを打開。すると今度は河村がタフな3ポイントシュートをブザーと同時に決め、今度は河村のアシストから中村の3ポイントシュートがヒット。勝負どころでシュートを次々に沈めた日本が残り4分半で58-50と優位に立った。

その後は、フィジカルを生かしたイランの圧力を前に得点が伸びず苦しむが、三谷が連続でオフェンスリバウンドを拾うなど、うまく攻撃の時間を作って逃げ切ることに成功。60-58で勝利しアジア5位を確定させた。

リバウンドで41-55と劣勢の状況でもターンオーバーは8-21と、高さの不利を平面の勝負で補う勝ち方は今大会を通して一貫したもの。U-19ワールドカップの出場権を逃したのは痛かったが、順位決定戦に回った後も走り通すスタイルを徹底し、チームとしての成熟度を高めた姿勢は評価できる。半澤凌太を除く11名は高校生であり、彼らがインターハイをあきらめてこの大会に参加しただけの『収穫』を手にし、今後に生かすことを期待したい。