妻のヴァネッサが声明「コービーとジジのレガシーを尊重する」
コービー・ブライアントとナイキの蜜月に終止符が打たれたようだ。2016年4月13日に行われた現役ラストゲームで、コービーはありとあらゆるシュートを決めて60得点を記録した。当然、その時にもナイキのバッシュを履いていた。2003年から現役引退までナイキは常に彼の足にあり、また引退後5年間の契約を結んでもいた。
『ESPN』はコービーの現役引退から5年間の契約が今月に満了を迎えた後、コービーの遺産財団はこの契約を更新しないと報じている。コービーの妻、ヴァネッサ・ブライアントは、次の声明を発表している。
「ナイキとの契約が4月13日に終わりました。私はファンがいつでも彼の製品を手に入れることができ、着用できることを願っていますが、彼の商品はいつも一瞬で売り切れます。そのことが、すべてを物語っています。私は夫のレガシーを反映したナイキとのパートナーシップが長く続くことを望んでいました。コービーとジジのレガシーを尊重するために、私たちは全力を尽くします」
ヴァネッサは「いつも一瞬で売り切れる」ことを敢えて声明に載せた。ナイキは一部の商品の販売数を極端に絞り、入手困難な状況を作ることでブランドの価値を高めようとしている。それは年々エスカレートし、いまやバッシュはバスケをする時に履くものか、投機商品なのか分からなくなった。そのドタバタを描いたNETFLIXのドラマ『Sneakerheads』がヒット作にまでなっている。
シューズに熱狂するのは金持ちのマニアと転売屋。本来のユーザーであるプレーヤー、特に子供たちに無縁のものとなっている状況をヴァネッサはよしとしなかった。ナイキは「契約上の関係は終了しましたが、彼は今でもナイキファミリーの一員として深く愛されています」との声明を発表したが、リリースを予定していた今後のモデルは発売中止に追い込まれることになりそうだ。
それに困惑するファンも多い。レイカーズのケンテイビアス・コルドウェル・ポープもコービーモデルのファンの一人で、試合でもコービーのシグネチャーシューズを履いている。「ショックだよ。手に入らなくなる前に、あといくつか入手しないと」と語っている。