激闘を振り返り「後半さえ上回れれば」との後悔
2017-18シーズンのMVPを受賞したロケッツのジェームズ・ハーデンは、サンダーに在籍した2011-12シーズン以来のNBAファイナルまであと1勝に迫った。しかし、王者ウォリアーズとの西カンファレンス・ファイナル第7戦に敗れ、悔し涙を飲んだ。
7月26日から2日間に渡りラスベガスで開催されているアメリカ代表ミニキャンプに参加しているハーデンは、ウォリアーズとの死闘について、「後半さえ上回れれば」という気持ちを今も持ったままだという。
ハーデンはカンファレンス・ファイナル第7戦について『ESPN』にこう語った「フィーリングは良かったんだ。『後半さえ上回れれば』という感じだった。(クリス・ポールは)ケガをしていてプレーできなかったけれど、後半さえ上回れれば、という感じだったね。あのときのフィーリングを取り戻す必要がある。努力するし、また同じ気持ちになれるよう、精神的にも集中して取り組む」と語った。
勝負の世界に『たられば』を持ち込むのはルール違反かもしれないが、もしポールが第5戦でハムストリングを痛めていなかったら、その時点で3勝2敗と王手をかけていたロケッツが第6戦を制して勝負を決めていたかもしれない。
第6戦を落としてホームで迎えた第7戦、ロケッツは前半を終えて54-43でリードしていた。だが、得意の3ポイントシュートが決まらず、第3クォーターを33-15で上回ったウォリアーズに逆転され、あと一歩のところで敗れた。
最もウォリアーズを追い詰めたロケッツのエースであるハーデンは、来シーズンも王者に挑む決意を固めた。レブロン・ジェームズがレイカーズに移籍し、他チームも補強を進めているが、最終的にはプレーオフでウォリアーズに勝てなければファイナルには辿りつけない。
来年の春、勝利の女神はハーデンとロケッツに微笑んでくれるのだろうか。