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カズンズ退場もデアンドレ・ジョーダンが攻守に存在感を発揮

リオ五輪準決勝では世界ランキング1位と2位の頂上決戦が実現。アメリカが82-76で勝利した。

デアンドレ・ジョーダンがオフェンスリバウンドからゴール下のシュートを決めてアメリカが先制。ケビン・デュラント、クレイ・トンプソンの3ポイントシュートなどで得点を重ねる。スペインは要所で大黒柱のパウ・ガソルがタップや3ポイントシュートを沈め食い下がるも、残り5秒のところでカイル・ラウリーが3ポイントシュートを沈めて、26-17とアメリカがリードして第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入ると審判のコールに両チームが不満を見せ、合わせて6つのテクニカルファールがコールされる荒れ模様の展開に。それでもアメリカは、シュート精度が上がらずリズムに乗れない中でも、オフェンスリバウンドからの得点が目立った。

全員攻撃のスペインに反撃され、ルディ・フェルナンデスの2本のフリースローで42-39と3点差まで迫られるも、ジミー・バトラーのオフェンスリバウンドからトンプソンが3ポイントシュートを沈め、リードを保ったまま前半を折り返す。

後半に入るとカーメロ・アンソニーのバスケット・カウント、デアンドレ・ジョーダンのプットバックダンクが炸裂し、61-50と再び点差を広げる。だが、前半の時点で3ファールを犯していたデマーカス・カズンズが残り30秒のところで5個目のファールを犯し退場となってしまう。

最終クォーターに入ると、ポール・ジョージのオフェンスリバウンドからのゴール下、ラウリーの連続レイアップで得点を重ね、さらにはデアンドレ・ジョーダンの2本のブロックショットも飛び出して、72-57と最大の15点差を付けた。

スペインはファン・カルロス・ナバーロや二コラ・ミロティッチの3ポイントシュートなどで追いすがるが、デアンドレ・ジョーダンの威圧感や高さでペイントエリアを攻略できずに単発での攻撃に終始し、点差以上に力の差を見せられ敗れた。

ガソルがゲームハイの23得点、オフェンスリバウンド4本を含む8リバウンドで存在感を見せたが、チームでシュート確率が40%を下回り点数が伸びなかった。

アメリカはトンプソンが22得点、デュラントが14得点8リバウンド、デアンドレ・ジョーダンが9得点16リバウンド4ブロックと活躍。シュート確率は41%と決して良くなかったが、21個ものオフェンスリバウンド、6つのブロックショットを記録し、ポゼッションの優位を生かして勝利を引き寄せた。

決勝はオーストラリアを大差で下したセルビアとの対戦。グループリーグでは肉薄された相手だ。試合内容から批判を浴びてきたアメリカ代表だが、ここに来てパフォーマンスも向上し、決勝の舞台までやって来た。3大会連続の金メダル獲得まであと1勝と迫っている。

苦しい時間帯の個人技などで13得点3オフェンスリバウンドと安定感を見せたアービング。平均12.4得点でデュラント、メロに続く3番目のスコアラーとなっている。