U19女子日本代表

開始3分半で0-10、そこから粘りのバスケで立て直す

U19女子ワールドカップが開幕し、現地7月12日にU19女子日本代表はチェコ代表と対戦した。序盤は苦戦したが立て直し、ホスト国を相手に65-50の逆転勝利を収めている。

日本代表の先発は堀内桜花、松本莉緒奈、鈴木花音、後藤音羽、深津唯生。立ち上がりの動き自体は悪くなかったが、オフェンスリバウンドを奪われての失点が続く間にリズムを崩し、開始3分半で0-10と最悪のスタートに。それでも、ここでのタイムアウトからディフェンスとリバウンドに徹することで立ち直る。ベンチから出た清藤優衣が巧みなポジショニングや素早いスイッチでディフェンスを立て直し、オフェンスでもパス回しが手詰まりになる前に顔を出してボールの繋ぎ役になることで、日本にリズムを取り戻させた。

第2クォーター頭からコートに戻った先発のメンバーは、点が取れなくても守備とリバウンドを強調した粘りのバスケを展開し、第2クォーター開始から6分間を無得点で切り抜ける。第2クォーターは7-5と超ロースコアの10分間となったが、試合の流れは日本に傾きつつあった。

そして後半、日本代表は前半には9本打って1本しか決まらなかった3ポイントシュートを狙い始める。後藤の3ポイントシュートで追い付くと、ショットクロックのないところで堀内が放った3ポイントシュートもボードに当たって決まり、26-23と逆転。その後も思い切り良く3ポイントシュートを狙い、確率はそれほど良くはなかったが深津がすさまじい反応でオフェンスリバウンドを奪取し、分厚い攻撃を仕掛けてチェコを防戦一方とさせた。

さらに鈴木が相手ディフェンスのギャップを突くドルレンジのプルアップを立て続けに決め、清藤のトランジションスリーで41-31とリードは2桁に広がった。

攻めに転じた後半、逆転から一気に突き放して快勝

41-34と日本代表が7点リードで迎えた第4クォーター、チェコは主力にプレータイムが偏る上に、第3クォーターに日本のペースにハマって走り回る羽目になったことでスタミナ切れを起こした。オンボールのプレーはキレを保っていても、リバウンドやルーズボールへの一歩が遅れ、そこで日本が簡単にボールを確保できるようになる。こうなると日本のドライブは効き、チェコはその対応が遅れることでファウルがかさむ。

堀内のスピードに乗ったプレーメークから、インサイドでもアウトサイドでも効率良くシュートチャンスを作れるように。結果、前半のロースコアの展開が嘘のように、最終クォーターではシュートが気持ち良く決まり、24得点を奪ってチェコを突き放した。

最終スコア65-50で、日本代表は初戦で快勝を収めた。後藤が14得点、鈴木が8得点を挙げた一方で、深津はファウルトラブルもあって無得点に終わったが10リバウンド、白石弥桜と清藤もそれぞれ7リバウンドを記録。序盤に苦しみながらも最終的に55-43と逆転したリバウンドが勝利をもたらした。