新シーズンはコーチ陣のドレスコードも変更
2020-21シーズンに先立ち、NBAはコーチの服装に関するドレスコードを各チームに通達した。
新たなドレスコードには、新型コロナウイルス感染予防としてマスクの着用が義務付けられているが、ジャケットはオプション扱いとなり必須ではなくなった。また、ポロシャツも例外として着用が認められたのだが、NBAが承認したブランドのもので、その場合はヘッドコーチとアシスタントコーチは同じポロシャツ姿でチームを指揮しなければいけない。
この変更を知ったウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーは、いつもコートサイドでオーダースーツを着こなすダンディなアシスタントコーチ、マイク・ブラウンをからかった。「せっかく新シーズン用にスーツを誂えていたのに残念だ。おそらくマイクは、色とりどりのフレームのメガネやシューズを買うだろうね。我々が同じ服装で揃えるのも彼は渋るはずだ」
お洒落なブラウンは新たなドレスコードについて、ポッドキャスト番組『The TK Show』に出演した際に、こんなことを語っていた。「上等なスーツ、それにコートがクローゼットの中を占めているので少し心配だ。でも、またファンが会場で見られるようになった場合に備えて、いつでも着られるように準備しておかないとね」
今シーズン用に25着から30着程度のスーツを用意していたというブラウンには、スーツを選ぶ際のこだわりがあるという。「例えば今週クリッパーズ戦があって、2カ月後にクリッパーズと再び対戦するとしよう。最初の対戦の時と、2度目の対戦の時では違うスーツを着る。それには計画が必要で手間もかかる。だから、今回のルール変更はNBAに感謝しないとね」
プレーオフを含めれば年間100試合近くをこなすコーチならば、スーツも揃えておく必要がある。たとえファンに気づかれなくとも、同一カードで同じスーツを避けるというブラウンは、自身のファッションに相当なこだわりがあるのだろう。今後のウォリアーズの試合では、ブラウンの服装に注目して見るのも一つの楽しみ方になるかもしれない。