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カーメロ・アンソニーが31得点、五輪得点記録を更新

リオ五輪予選ラウンド、開幕から2連勝のアメリカとオーストラリアの直接対決。各上のフランス、セルビアを相手に勝利を収めたオーストラリアがチームUSAに一泡吹かせる可能性もあると見られたこの試合、カーメロ・アンソニーが15本中9本の3ポイントシュート成功を含む31得点の活躍でチームを引っ張り、アメリカが98-88で勝利した。

序盤からアンソニーが3本続けて3ポイントシュートを成功させてリズムに乗ったアメリカだが、アンドリュー・ボーガットとパティ・ミルズを中心としたオフェンスを展開するオーストラリアに苦しみ、前半を終えて49-54とビハインドを背負う。

だが、これで目が覚めたアメリカは、後半開始からデマーカス・カズンズ、ケビン・デュラント、カイリー・アービングによる連続9点で逆転。だが、オーストラリアも簡単にはあきらめない。ボーガット、ミルズ、マシュー・デラベドーバというNBAトリオを軸に打ち合いを演じる。

最終クォーターの立ち上がりに70-72と逆転を許したチームUSA。ここでオフェンスのギアを上げたのはチーム最年長のアンソニーだった。2本の3ポイントシュートを含む連続得点を挙げると、カイリー・アービングにもスウィッチが入る。粘るオーストラリアを突き放し、最終スコア98-88で3連勝を飾った。

この日のポイントは、アンソニーに代表されるように、3ポイントシュート成功率だった。アメリカは39本中17本(成功率44%)の3ポイントシュートを成功させ、効率よく得点を決めた。

勝利の立役者となったのはカーメロ・アンソニー。この試合で31得点を挙げ、オリンピックでの通算得点を293得点に伸ばし、デイビッド・ロビンソン(270得点)、レブロン・ジェームズ(273得点)を抜いて歴代トップに躍り出た。得点だけでなく、フロアに飛び込みながらルーズボールを奪いに行くなど、リーダーとして戦う姿勢を示した。

アメリカはアンソニーのほか、アービングが19得点、デュラントが14得点で勝利に貢献。敗れたオーストラリアは、ミルズが30得点、ボーガットが15得点、デラベドーバが11得点11アシストを記録した。

5本の3ポイントシュートを含む30得点を挙げたミルズ。チームUSA相手にハイテンポな打ち合いを挑み、アンソニーとのゴールラッシュの競演で会場を沸かせた。