八村塁

残り3秒、マレーのワンレッグジャンパーがリングに吸い込まれる

プレーオフファーストラウンド、ナゲッツvsレイカーズの第5戦。

追い込まれているレイカーズはジャマール・マレーにいきなり3本の3ポイントシュートを許すなど24-28と先手を取られたが、第2クォーターに反撃。レブロン・ジェームズが強気にアタックし、アンソニー・デイビスもペイントエリアで存在感を発揮するなど、優位に立つインサイドを攻め立てた。序盤は調子が上がらなかった八村塁もニコラ・ヨキッチにひるまずゴール下を決めるなど、53-50と逆転して試合を折り返した。

八村のコーナースリーで先制したレイカーズがリズムに乗るかと思われたが、デイビスが左肩を痛め、レブロンも左足を気にする素振りを見せてそれぞれ一時ベンチに下がるなどリズムに乗り切れなかった。そして、マイケル・ポーターJr.のシュートを止めることができず、2-12のランを受け、79-81と逆転されて最終クォーターを迎えた。

その後、残り3分で同点とリードチェンジを繰り返す接戦が続いたが、残り1分7秒にアーロン・ゴードンのオフェンスリバウンドからマレーに3ポイントシュートを射抜かれ、2点のビハインドを背負った。残り26秒、シュートファウルを獲得したレブロンがフリースローを決めて土壇場で同点に追いついたが、ラストポゼッションでマレーにワンレッグジャンパーを決められてしまった。残り3秒、タイムアウトをすでに使い切っているレイカーズはレブロンがボールをプッシュし、トーリアン・プリンスにボールを託したが、ハーフラインから放ったシュートがエアボールとなり、106-108で敗れた。

勝利したナゲッツは決勝点を挙げたマレーがゲームハイの3w2得点を記録し、ポーターJr.が26得点で続いた。大黒柱のヨキッチはタッチダウンパスをミスする場面もあるなど、7ターンオーバーを喫したが、25得点20リバウンド9アシストと存在感を示した。

一方、敗れたレイカーズはレブロンがチームハイの30得点に加え、9リバウンド11アシスト4スティールを記録。前半は調子が上がらなかったものの、八村は34分のプレータイムで2本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール15本中6本成功の15得点5リバウンドを挙げた。レイカーズはマレーの勝負強さに屈し、プレーオフファーストラウンド敗退。八村のレイカーズ2シーズン目が終了した。