宇都宮ブレックス

ターンオーバーから20得点を奪う、効率の良いオフェンスで快勝

千葉ジェッツvs宇都宮ブレックスの第2戦。

初戦と同様に原修太が欠場した千葉Jは気合い十分の富樫勇樹がいきなり9得点2アシストを挙げてチームを牽引する。しかし、軽率なファウルが多く、第1クォーターだけで9本のフリースローを献上し、7人に得点されるバランスアタックに手を焼き17-20とビハインドを負った。

アイザック・フォトゥに2連続でセカンドチャンスポイントを許し、第2クォーター開始約1分半で7点差とされてしまうが、千葉Jはタイムアウト明けに富樫との合わせからジョン・ムーニーが3点プレーに成功。これで落ち着きを取り戻すと、富樫が連続で3ポイントシュートを射抜き、ムーニーのセカンドチャンスポイントで逆転してオフィシャルタイムアウトを迎えた。

その後、比江島慎の不用意なパスをカットし、トランジションから内尾聡理が3ポイントシュートを決めて2ポゼッションのリードを奪った。しかし、アイラ・ブラウンがノーマークのダンクを痛恨のミス、さらに直後に個人3つ目のファウルを犯してしまう。ここから再びファウルがかさみ、フリースローで着実に得点され、43-42と肉薄されて前半を終えた。

後半に入るとD.J・ニュービルと比江島がアタック回数を増やした宇都宮が先行する。2人が個で打開しつつ、周りもそれに合わせるオフェンスが機能。さらに千葉Jのターンオーバーからセカンドチャンスポイントに繋げるなど、効率良く得点を重ねる。残り2分46秒、ニュービルがパスカットからワンマン速攻を決めて、62-51とリードを2桁に乗せた。どうにか流れを止めたい千葉Jだったが、スミスのチェイスダウンブロックが個人4つ目のファウルとなり、さらにベンチテクニカルもコールされる悪循環に陥った。

どうにか9点ビハインドで最終クォーターを迎えた千葉Jだったが、ニュービルにスティールからワンマン速攻を決められ、さらにセカンドチャンスから遠藤祐亮に3ポイントシュートを許し、開始約1分半でビハインドは14に。残り6分40秒にはスミスがファウルアウトとなり、攻め手を失った千葉Jはその後も打開策を見出せず、最終スコア74-85で敗れた。

勝利した宇都宮はターンオーバーから20点を挙げ、セカンドチャンスポイントも16点を記録するなど、得点効率で大きく千葉Jを上回った。そして、この勝利で東地区優勝を決めた。

一方の千葉Jは富樫がムーニーが22得点12リバウンド、富樫が21得点9アシストを挙げたが、2桁得点は2人のみに留まった。また、この敗戦によりワイルドカード2位に転落した。