新指揮官にドック・リバースを迎えたセブンティシクサーズ、元ロケッツGMのダリル・モーリーが球団社長に就任へ

新指揮官にドック・リバースを迎えたセブンティシクサーズ、元ロケッツGMのダリル・モーリーが球団社長に就任へ

2020/10/30
セブンティシクサーズ

モーリー加入後のロケッツはリーグ2位の勝利数を記録

先日、ロケッツを退任したばかりのダリル・モーリー元GMが、セブンティシクサーズのバスケットボール運営部門代表就任に向け最終調整に入ったと『ESPN』が報じた。早ければ今週末にも契約がまとまる見込みで、現在GMを務めるエルトン・ブランドは現職に留まると見られている。

『The Athletic』によると、モーリーの契約期間は、数週間前に新指揮官に就任したドック・リバースと同じ5年間になると予想されている。シクサーズはモーリーがロケッツのGMを退任した直後から接触していた。ロケッツのオーナー、ティルマン・フェルティッタはモーリー退任後、「彼が東海岸のチームに加入すると思っていた」と発言していたが、しばらくはNBAから離れるのでは、との見方が優勢だった。

モーリーは2006年にロケッツのGMに就任。当時のロケッツはヤオ・ミンとトレーシー・マグレディのスーパースターデュオを中心としたチームだった。モーリーはすぐさま2人を支えるサポーティングキャストを探し始め、バスケットボールIQが高く、アナリティクスにも精通していたシェーン・バティエをロールプレーヤーとして獲得した。バティエは現在ヒートのアナリティクス、育成部門のディレクターを務めている。

しかし、モーリーのプランを狂わせたのは主力2人を襲ったケガだ。マグレディは左膝痛のため2008年、09年と連続で手術を受けたが完全に回復することはなく、結局2010年にニックスにトレードされた。ヤオ・ミンも2009年のプレーオフで左足を痛め手術を受けたが、術後は5試合しか出場できないまま引退となり、ロケッツは一度にチームの柱2人を失うことになった。

当時のオーナーがプレーオフで戦える戦力の維持を希望したため、モーリーは積極的なトレードを行い戦力を集めた。そこで獲得したのがジェームズ・ハーデンだ。2009年ドラフト全体3位でサンダーに入団したハーデンは、チーム内の序列ではケビン・デュラント、ラッセル・ウェストブルックに次ぐ3番手だった。しかし、ロケッツに移籍してからはリーグ屈指のスコアラーへと成長し、フランチャイズの顔として活躍している。

ロケッツはモーリーが加入した2006年以来、スパーズに次ぐリーグ2位のレギュラーシーズン勝利数を誇っている。ここ6年で2度カンファレンスファイナルへ進出し、2015-16シーズン以外は毎年ファーストラウンドを突破してきた。2018年のウォリアーズとのカンファレンスファイナル第5戦でクリス・ポールがケガをしなければ、モーリーは伝説の敏腕GMとしてその名を記憶されていたかもしれない。

ロケッツのようにスーパースターを失った後、すぐに優勝候補へと復帰したチームはほとんどない。ここ10年間でロケッツが一貫して優勝を狙えるチームを作り続けられたのは、モーリーの功績が大きい。ここ数年はオーナーが補強に消極的だったため、その手腕を最大限発揮できていなかったが、シクサーズのオーナーは積極的だ。経済的な自由度の高いシクサーズでモーリーがどんな手腕を発揮するか注目したい。

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