「心と身体を整え、チャンスを生かせるよう準備してきた」
レイカーズのカイル・クーズマにとって、この1年は浮き沈みの激しい年だった。ワールドカップのアメリカ代表に選出されたが足首のケガで離脱し、プレシーズンマッチ全試合と開幕からの4試合に欠場を余儀なくされた。また、シーズンが開幕してからもクーズマはチーム内でポジションを確立することができなかった。54試合に出場し平均出場時間24.6分で12.5得点、フィールドゴール成功率43.2%、3ポイントシュート成功率は29.7%とスタッツは軒並み昨シーズンを下回っている。
今月30日からオーランドで再開されるレギュラーシーズンとプレーオフは、クーズマにとってはまたとない再スタートの機会となる。クーズマは『Silver Screen and Roll』とのインタビューで体調は万全だとアピールした。「信じられないくらい健康だし、気分も最高さ。シーズン中はケガを押してプレーしていたけど中断のおかげで体調は100%戻った。読書や瞑想、それに絵を描いたりしながらプレーオフに向けて心の準備をしていた。最高の気分だよ」
レイカーズは現在49勝14敗で優勝候補の筆頭に挙げられているが、クーズマも今年が勝負だということを自覚している。「本当に重要なシーズンだから真剣に考えているよ。自主隔離中は心と身体を整え、チャンスを生かせるよう準備してきた。優勝リングを取れるチャンスが3年目でまわってくる選手は多くはない。キャリアをステップアップさせるチャンスだし本当に大事なシーズンになる」
レイカーズにはレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスがいるため、クーズマがリーディングスコアラーになる必要はない。それでも先発した7試合では平均20得点以上を記録した。高い得点能力を発揮できるチャンスは頻繁には訪れないが、クーズマは常に準備を怠らない。
「カワイ・レナードを手本にしているよ。彼はスパーズに入団してから5年くらい(ティム)ダンカン、(マヌ)ジノビリ、(トニー)パーカーの影に隠れていたが、その後に結果を出した。僕は自分にプレッシャーをかけて、日々成長し続けるだけさ。自分がコントロールできることに集中していれば僕の時代は来る」