文・写真=鈴木栄一

すべてのクォーターで上回る快勝劇

3月16日、川崎ブレイブサンダースが、本拠地とどろきアリーナで滋賀レイクスターズと対戦した。試合序盤からリードを奪うと、そのまま危なげない試合運びで83-60と圧勝し、連勝を7に伸ばしている。

ともにオン・ザ・コート「2-1-1-2」で臨んだ一戦。立ち上がりからニック・ファジーカス、辻直人による連続3ポイントシュートで川崎が11-2と先行。また、このクォーターで8得点、オフェンスリバウンド4本を挙げたジョシュ・デービスの活躍もあり、24-17とリードを奪う。

第2クォーターに入るとともに譲らない展開となり、残り約4分に滋賀は狩野祐介の3ポイントシュートで29-33と食らいつく。しかし、川崎は直後に辻が3ポイントを入れ返すと、さらにターンオーバー奪取からファジーカスが連続得点。終盤には篠山竜青が3ポイントシュートをバスケット・カウントで沈め、続くフリースローを決める4点プレーを成功。44-33と点差を広げて試合を折り返す。

第3クォーター、なんとか反撃のきっかけをつかみたい滋賀は、このクォーターで7得点を挙げたフィッシャーの奮闘もあり中盤には点差を1桁とするも、川崎もファジーカスが確実に得点して応戦。リードを14点に広げてこのクォーターを終える。

第4クォーター、勢いに乗る川崎はデービスが得意のオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスで加点。残り約7分には谷口光貴の外角シュートでリードを18点と突き放すと、守っては第4クォーターをわずか9失点と余裕の展開で逃げ切った。

外国籍トリオが揃って2桁リバウンドを記録

川崎の北卓也ヘッドコーチは「60失点なのでディフェンスは良かったと思います。リバウンドはジョシュ(デービス)、ルー(アマンドソン)、ニック(ファジーカス)で35リバウンドのチームで計52本を記録。オフェンスリバウンドも19本で、そこからのセカンドチャンスで得点を取れました」と、ゴール下を支配したことを勝因に挙げた。

指揮官も触れたようにこの試合、川崎はファジーカスが26得点12リバウンド。デービスが16得点11リバウンド、アマンドソンが7得点12リバウンドと外国籍トリオが揃って2桁リバウンドをマーク。また、辻直人が14得点7アシスト、篠山竜青が10得点3アシスト2スティールと主役がしっかり役割を果たした。

ただ、ミスの多さについて厳しい口調だった。「ターンオーバーが19あり、非常にもったいないミスが多々ありました。そこは改善しなければいけないです。ターンオーバーから22点やられています。口酸っぱく言っていますが、明日はシュートで終われるようにやっていきたい」

ターンオーバーについていえば昨季の川崎も特にシーズン途中までは少なくはなかった。ただ、それはライアン・スパングラーという優れた速攻のフィニッシャーがおり、彼に素早くパスを出すためなど積極的にチャレンジしてのミスという側面も強かった。

しかし、ここ数試合のミスの中身については篠山竜青も「良いチャレンジができているというより、横着に近いパスミスが多いです。強い川崎のトランディションを思い出す上でのチャレンジの失敗というよりは、なんか危ないけど出しちゃえというところがまだまだある」と厳しい意見。「これから控える東地区上位との対決に向けて悪い習慣にならないようにしないといけない」と勝って兜の緒を締めた。

調子を上げる滋賀も、この試合では不発

一方、滋賀のショーン・デニスヘッドコーチは「リバウンドで22本の差をつけられ、3ポイントの成功率が25%でした。そして、フリースローの本数で10-25と差がったら、勝つのは難しいです」と敗因を振り返る。

この試合では良いところがなかった滋賀だが、川崎の北ヘッドコーチも言及していたように、先々週はシーホース三河に敗れるのもタブルオーバータイムにまで持ち込み、先週は京都ハンナリーズに勝利と、連戦の2試合目はパフォーマンスを上げている。今回も2戦目の強さを見せて上位チーム撃破の波乱を起こせるか。それとも川崎がターンオーバーの多さという課題を修正して、連勝を8に伸ばせるかが17日の見どころとなりそうだ。