加入時の気負いもなくなり本領発揮、密着マークで琉球の堅守に貢献する須田侑太郎

2018/02/17
Bリーグ&国内
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文・写真=鈴木栄一

「相手にやらせたいことをやらせなかった」

2月16日、琉球ゴールデンキングスは、上位チームのサンロッカーズ渋谷に70-57で快勝。一番の勝因は何と言っても失点の少なさであり、渋谷の貴重な得点源である長谷川智也、ベンドラメ礼生の2番コンビを2人合計で13得点。後半に限っては4得点に抑え込んだのも大きかった。

このコンビ封じに貢献したのが、須田侑太郎だ。また、守備に加え、攻撃でも3ポイントシュート4本中2本成功と要所で長距離砲を決めるなど計8得点をマーク。攻守において手堅いパフォーマンスを見せた。

「今日はゲームプランに則ってディフェンスで相手にやらせたいことをやらせなかった。あとはリバウンドが勝因だと思います。個人としては、まずまずの仕事ができました。(長谷川)智也さん、(ベンドラメ)礼生に簡単にシュートを打たせないとか、(ジョシュ)ハレルソンのケアはしっかりできました。オフェンスでは、味方がパスをつないでくれました」

このように自身のパフォーマンスについて総括する須田は、長谷川とベンドラメ対策として意識していたことを明かす。「どちらに対してもキャッチ&シュートを簡単に打たせない。礼生は、どんどんアタックしてくるのでそこもケアしていく。あとはピック&ロールについて、ビッグマンと協力して対応する。智也さんに3ポイントシュートを1本打たれましたが、そこもしっかり一つずつ潰していければ流れが変わってくるので、明日もやっていきたいです」

「自分で自分にプレッシャーをかけすぎました」

シーズン開幕から2017年の間はずっと先発を務めていた須田だったが、年が明けると故障で出遅れていた古川孝敏のコンディジョンが戻り、田代直希の台頭もあって先発から外れた。それでも本人は「スタートだろうが、ベンチからだろうがどうでもいいですね」と起用法について気にしていない。

ただ、先発でのパフォーマンスは安定感に欠けている側面は否めなかった。それが、ここにきて佐々宜央ヘッドコーチからもポジティブな評価が増えるなど、本来のプレーを継続して発揮できている。この点について須田は、「シーズン当初は、移籍もしてきて結果を出さなければいけないと気負っていた。自分で自分にプレッシャーをかけすぎました」と振り返る。

それが、試合を重ねていき、佐々ヘッドコーチと日々の対話を続ける中で、「チームの中での役割をしっかり考えて、自分の土俵でしっかり勝負していく。バスケは5人のスポーツなので任せるところは任せる。やっぱり自分の良さは、個人でというよりもチームで作られたチャンスをしっかり決めていくところ」と、本来の姿を取り戻したことが今の好調につながった。

弟のプロ入りに刺激「いつかマッチアップできれば」

これからシーズン後半に向けて、琉球は他地区の強豪との対戦も多く残る踏ん張りどころを迎える。その中で、須田は「ディフェンスはもとから求められており、精度を上げていく。スカウティングに沿った守りを遂行することです。オフェンスは簡単にターンオーバーをしないこと。ヘッドコーチの立場としてはターンオーバーをする選手は使いにくいと思うので、それをしないことにこだわりたいです」と意気込みを語る。

また、昨日は弟の須田昂太郎が、特別選手指定で栃木ブレックスに入団することが発表された。弟は栃木にキャンパスのある白鷗大学の選手であり、須田も昨シーズンまで栃木に在籍と身近で見てきた。

「兄弟でBリーグに入れるのはうれしく、幸せなことです。兄として弟の頑張りを栃木で3年間見てきました。彼も僕もまだまだこれからです。弟には負けてられないですし、刺激をもらいました。いつかマッチアップできればいいと思います」

兄弟Bリーガーとなったことで、よりモチベーションが高まっている須田が、エースストッパーとして存在感を高めていくことで、琉球の堅守はさらに盤石なものとなっていく。