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FAのウェイドはヒートとの交渉が行き詰まっているという噂も

ケビン・デュラントばかりに注目が集まる今オフのフリーエージェント市場だが、密かに超大物デュオ再結成の可能性が噂されている。2010年から4年間ヒートでプレーしたレブロン・ジェームズとドゥエイン・ウェイドが、再び同じチームでプレーする可能性が浮上しているのだ。

両選手ともにFAとなるが、ジェームズは、先週キャバリアーズの優勝パレードで残留を明言した。となれば、デュオ再結成にはウェイドがキャブズに移籍するしかないが、ヒート一筋13年のウェイドが退団を決断することはあるのだろうか?

昨年のオフにヒートと1年2000万ドルの契約を結んだウェイドは、シーズン終了後に「すべてが静かに進んで、自分の希望が叶えばいいね。ただ、自分にはどうにもできないことだ。FA市場は動くものだし。でも、心配はしていない」と語った。

数日前、ウェイドの代理人は、FA選手との交渉が解禁される7月1日以降、ヒート以外のチームとも交渉することを示唆した。ヒートから好条件を引き出すための揺さぶりとも取れなくはないが、代理人の発言を額面どおりに受け取るならば、ヒートとの交渉が行き詰まっていると考えられなくもない。

実際、ヒートの球団社長であるパット・ライリーは、シーズン終了後、ウェイドとの交渉についてこう述べた。

「彼は何よりも勝ちたいんだ。選手の欲を埋めるものは、大金を得て、良い生活をするということだけではない。彼らの欲を埋めるものは、認められ、リスペクトされ、自分にとって相応しい場所を見つけること。我々は、ウェイドにとって相応しい場所がどこか理解している」

「交渉が始まれば、色々な部分について話し合う。彼は自分の仕事に一生を捧げる人間だ。ここ13年もの間、この街で彼が成し遂げたことは、掛け替えのない財産だ。彼にとって適切な対応をしたいと思っている」

今年の1月にジェームズは、「引退するまでにウェイド、カーメロ・アンソニー、クリス・ポールが同じチームに集い、一緒にプレーしたい」という願望を言葉にした。そのためなら、年俸減額を受け入れるとまで言及している。

あくまで推測だが、アンソニーとポールがFAになる時期を見越し、今オフの交渉で、ジェームズが好きなタイミングで契約を破棄し、新契約締結に向けた話し合いをするオプションを盛り込むことをキャブズに求める可能性だってなくはないのだ。

キャブズで盟友2人が再会することになるのかどうか、今後の動向に注目だ。

ジェームズが望む「4人の集結」は相当に難しいが、これもまた自分を奮い立たせるモチベーションの一つなのだろう。