敵地で宇都宮ブレックスを撃破、大阪エヴェッサの伊藤達哉「慢心過信せず、最高のチームになれると信じて」

敵地で宇都宮ブレックスを撃破、大阪エヴェッサの伊藤達哉「慢心過信せず、最高のチームになれると信じて」

2020/01/26

伊藤達哉

「ハレルソンをどう生かすかを考えていました」

「前半は全体的に固くて、動きが悪い部分がありました。やっぱり宇都宮の会場は本当に独特の雰囲気で、そこに飲み込まれたのもありました」と、大阪エヴェッサの伊藤達哉は宇都宮ブレックスに72-69で逆転勝利した試合を振り返った。

伊藤が言うように前半は攻守ともに動きが固く、自分たちのリズムで攻めることができなかった。特に伊藤は宇都宮のスイッチディフェンスに苦しみ「12月末のアルバルク戦でも自分はスイッチされてテンポが悪くなったんですけど、今日もまたスイッチされてリズムが崩れてしまった部分がありました」と反省した。

宇都宮のディフェンスを崩せずボールが止まり、個の力で攻めようとするもタフショットを打つことになる。このディフェンスリバウンドから速攻を浴びることで、前半で最大9点のリードを奪われた。

それでも後半になると伊藤は橋本拓哉とともに速いバスケットを展開し、ジョシュ・ハレルソンを巧みにフリーのするオフェンスで逆転に持ち込んだ。特に後半だけで21得点を挙げたハレルソンの活躍が光ったが、「彼をどう生かすかを考えていました。彼が得意なシュートも分かっていますし、チームのポイントゲッターでもあるので、今日はシュートを決めてくれてチームとしても助かりました」と、手応えを語る。

ディフェンスでもゾーンが機能し、宇都宮の安齋竜三ヘッドコーチも「相手のゾーンに対応できませんでした」と、試合後に語っていたように、第3クォーターではインサイドの要であるライアン・ロシターを4点に封じた。

勝敗の決め手ともなったゾーンディフェンスだが、伊藤は満足していない。「ゾーンは成功したように見えていますが、結構ノーマークの3ポイントシュートも打たれていたので、修整する部分はたくさんあります。明日も相手のシュートが外れるとは限らないので、そこをもっと徹底して打たせないようにしなければいけません」

伊藤達哉

ガード陣もリバウンドに、チーム一丸の強み

大阪はこの試合でリバウンドを48-35と圧倒し、セカンドチャンスポイントでも15-9と上回った。リバウンド自慢の宇都宮に対して上回ったことも大きな勝因だ。帰化選手のアイラ・ブラウンを含む『実質オン3』の高さは大阪の武器。それでもガードの伊藤もリバウンドを8本取っており、「自分でもびっくりしています。センターかと思いましたもん(笑)」と驚きつつも、この数字に至った経緯をこう語る。

「ゾーンだったのでガードがリバウンドに行かないといけません。センターは結構競り合っていたので、そこに今日はスッと入ったらボールが落ちてきた感じですけど(笑)。でもそうやってガードが行くことは必要だと思っています。それでも、そんなに取ったつもりはなかったです。3本ぐらいかなと思っていたら8本だったので驚きました」

両外国籍選手とアイラの存在は大阪の強みだが、どうしても彼らのプレータイムは長く、40分間ずっとハッスルし続けるのは簡単ではない。リバウンドの面でガード陣がサポートすることで、彼らもトランジションに走る気力と体力を保つことができる。そういう意味でチーム一丸が上手く形になった勝利だった。

伊藤達哉

「自分の持ち味はプッシュすること」

大阪は21勝9敗で西地区1位に立っている。激戦区である東地区上位の宇都宮に敵地で勝利したことで、自分たちが強くなってきている実感もあると伊藤は言う。それでも「まだまだこれからもっと成長できると思っているので、慢心過信せずにもっと最高のチームになれると信じて練習していきたいです」と、さらなる成長を目指す。

今日の第2戦にも勝つことができれば、レギュラーシーズン後半戦へ向けてさらに勢いに乗れるだろう。それでも相手は東地区上位の宇都宮で難しい試合になることは想定できる。

「自分の持ち味はプッシュすることなので、そこを意識していきます。あとは、チームとしても今日できたことは明日も引き続きしていきます。今までの負けた試合では、変にいろいろと変えすぎて自分たちでも何をやっているのか分からなることがありました。なので、明日も自分たちの持ち味を出していきたいと思います」

今日の試合でも大阪の『走るバスケット』を伊藤が演出できるか。今の強さが『本物の強さ』であることを証明するための一戦となる。

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