川崎ブレイブサンダース

ジョーダン・ヒースの負傷離脱にチームが奮起

1月25日、川崎ブレイブサンダースがホームで京都ハンナリーズと対戦した。前日の試合でジョーダン・ヒースが負傷離脱しインサイドが駒不足の状況で、日本人選手がステップアップ。出だしから持ち前の激しいディフェンスを貫いた川崎が94−51で圧勝している。

第1クォーター、川崎はエースのニック・ファジーカスがこのクォーターだけで11得点と出だしからエンジン全開でオフェンスを牽引。佐藤賢次ヘッドコーチが「ヒース選手の不在で代わりを務めた鎌田(裕也)、(ジュリアン)マブンガ選手に対してフィジカルに守った長谷川(技)、この2人が出だしでディフェンスのインテンシティを作ってくれました」と振り返るように、シーズン前半戦の快進撃を支えた堅守が復活することで27-15と先手を取る。

そして、51-25で迎えた後半も川崎は京都を圧倒。第3クォーター開始から連続14得点を挙げ、残り6分の時点でリードを40点にまで広げて、そのまま楽々と逃げ切った。

この試合、京都の浜口炎ヘッドコーチは2度のテクニカルファウルによって退場。そのため試合後の会見に出席した高橋哲也アシスタントコーチは、「13連敗の時と同じパターンになってしまいました。良いところは何もなかったです」と完敗だったと語る。

京都ハンナリーズ

オフェンスの遂行力が低く沈黙した京都

前日は82得点を奪って勝利したが、この試合では川崎のディフェンスを崩せず、第3クォーター途中にマブンガとサイモンを下げる展開となったこともあって、得点は今シーズン最少の51に激減。高橋コーチはオフェンスが沈黙した要因として、前日に比べてボールムーブに欠けた点を挙げる。

「ボールがプレーの始まったサイドに留まってシュートを打つのが悪いパターン。逆のサイドにボールが行き、もう一度、逆サイドに動くくらいの攻めができませんでした。ボールが動いていないので、ダブルチームを簡単に食らうなどプレッシャーをかけられてしまいました。ボールを動かしてのマブンガとサイモンのピック&ロールなど、いつもやっていることが今日はオフェンスの遂行力が低くて出せませんでした」

一方、川崎の佐藤ヘッドコーチは、冒頭で触れた長谷川、鎌田の活躍によって守備のリズムを作れたことで、「その後のゾーン、トラップなどいろいろなディフェンスにうまく繋がりました」と勝因を語る。

また、前々から「選手全員にリーダーシップを持ってもらいたい」と語っていた指揮官は、「選手の口からいろいろと課題が出ていました。そういう時はすごく良いものが生まれます」と、試合前のミーティングでポジティブな変化があったと振り返っている。

今日は文句なしの快勝となったが、来週は現在9連勝中のシーホース三河と水曜に、また中1日でアルバルク東京との連戦といまだ主力選手が揃わない厳しい状況での戦いが続く。この逆境を乗り越えられるのか、天皇杯と同等、もしくはそれ以上の試練を迎えることになる。

1月25日のB1 9試合の結果
新潟60-63秋田
滋賀71-64島根
北海道76-82SR渋谷
宇都宮69-72大阪
A東京82-71富山
名古屋D93-98三河
川崎94-51京都
三遠56-75千葉
琉球76-70横浜

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