2020年の東京オリンピックに向け、スポーツの気運が高まっている(らしい)日本。スポーツ庁では国民が運動することで健康になり、日本がより活気付くことを目指しており、国民のスポーツ実施率アップを強烈にプッシュしている。先日はスニーカーでの通勤を推奨するプロジェクト『FUN+WALK PROJECT』が発表されている。
お国がスニーカー通勤をプッシュするなら、『バスケット・カウント』としてはバッシュ通勤を推奨したい。ちょっと強引ではあるけど、こうなったらバッシュを買って、かなりご無沙汰だけどバスケも再開してやろうじゃないの、というわけで、北浦和のバスケ専門店『SLAM』さんにお邪魔して、店長にいろいろ教えていただくのであります。前編ではバッシュ選びのコツを聞いたのですが、結論として「好きなものを選べ」ということで落ち着きました。
Let's運動不足解消!バスケ専門ショップに行ってみたら、バッシュを選ぶだけで一苦労&楽しかった話(前編)
──前編から引き続きよろしくお願いします。いきなりバッシュから外れますが、バッシュ以外の人気商品は何ですか?
「年中売れるのはバスパン(バスケットパンツ)ですね。そのまま履いてプレーして、そのまま帰ってこれるみたいな、街履きと一緒くらいなショーツ感覚のものも増えてきました。一時期柄物が流行りましたが、今は落ち着いてシンプル志向になってます」
──バスパンって響きがすでに心地いいです。確かに昔に比べてすべてのグッズがオシャレになってる気がします。
「そうですね。昔に比べるとアクセサリー系というか、インナーが当たり前になってきたり、ソックスを変えるのが当たり前になっています」
──時代を感じます。バスケ専用の靴下なんてあるんですね。
「バスケをする時は基本ちょっと厚めのソックスに履き替えたりします。学校用のソックスは薄いので、バッシュの中ですべったりします。厚めにすることですべるのを防ぐことができます。物によっては左右別の設計になっていたり、ナイキなんかはLとRで左右を明記して、合わせやすく土踏まずの位置が書いてあったりするものもあります。インナーやアームスリーブも汗の吸収やコンプレッションの機能で疲れを軽減させたり、ちゃんと意味がありますからね」
──オシャレな人というか、イキったヤツが好んで着るイメージなんで、ちょっと……。
「それは同意できませんね。アームスリーブはアイバーソンが着用してめちゃくちゃ流行りましたが、あれもファッションではなく、腕の筋肉のブレをなくすためのものです。肘が当たったりするので、プロの選手はパットつきのをつけていたり、膝のやつも膝で着地するのを守るという理由がありますね」
──ハイソックスは昔はダサいイメージでしたが、今は多くの人が好んで使っていますね。
「それは好きなNBA選手の真似から流行ったのではないでしょうか?」
──結局、何をするにしても真似から入るってことなんですね。
「ブースターの方で、好きな選手がK1Xを履いてるのを知って、観戦用にシューズを買ってもらったりっていうのもあります」
──では、プレーヤーではなく観戦専門のバスケ女子へのおすすめなんてないですか?
「やっぱりK1Xですね。サイズが24cmからあるので女性でも履けるかと。他のバッシュはだいたい25cmからか、場合によっては26cmからなので。ナイキも一番小さく25cmからです」
──思った以上に強烈にプッシュしてきますね。僕が来た時はアディダスを履いていたのに、いつのまにかK1Xに履き替えてるじゃないですか。
「そこはご愛敬ということで……(笑)」
──いやあ、どれも欲しいんですけど予算的に一つに絞らないといけないんで難しいです。これだけ悩むと、運動する気がなくなってきちゃいますね。
「ダメじゃないですか……」
──ちなみにそのK1X、中古だから100円で売るっていうのはダメですか?
「ダメです(笑)」