ワールドカップ予選に向けて集中する富樫勇樹「細かい数字よりも1点でも最後勝って終われれば」と必勝を誓う

2017/11/10
日本代表
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文=鈴木健一郎 写真=鈴木栄一 取材協力=スポナビライブ

バスケットボール男子日本代表は2019年のワールドカップの出場権を争う1次予選を11月24日のフィリピン戦からスタートさせる。本番まであとわずか。Bリーグ期間中にもかかわらず毎週のように強化合宿が行われる中、司令塔の富樫勇樹のアグレッシブな動きは目立っていた。フィリピン戦に向けた仕上げが最終段階に差し掛かろうとしている今、富樫に話を聞いた。

「一つのゴールにみんなが向かっていけている」

──強化合宿が続いて心身のコンディションを保つのは簡単ではないと思います。何か特別に心掛けていることはありますか?

代表がキツいというより、個人的にはリーグ戦のほうがキツいというか。ここに来ると気持ちが引き締まる。多少試合の疲れはありますが、ワールドカップやオリンピックに向けて「やらなきゃいけない」って気持ちにすごくなるので。リーグ戦は60試合が毎週あって先が長く、最近は疲れの部分で集中しきれていない時もあるのかなと。そこは直さなきゃいけない。全員自分のチームで30分前後試合に出て月曜から集まって、すごく大変だとは思いますけど、一つのゴールにみんなが向かっていけているのは良いことだと思います。

──代表合宿に来てしまえば疲れも感じない?

そうですね。練習自体は集中してできてると思うので、疲れがある中でもこのコートだったり施設だったり、日本代表っていう練習着も含めて気が引き締まります。

──どんなに準備してもケガしてしまっては意味がありません。過密スケジュールで特にケアしてることはありますか?

特にないです。昨シーズンから大きいケガは足首を痛めたり、あとはモモカンを食らうぐらいなので。足首はケアしていますが特別ってほどではなく、いつもと変わらずケアはしています。

自分の武器は「スピードが一番です」

──夏のアジアカップはぶっつけ本番でしたが、今回は『ラマスのバスケ』で勝負します。フリオ・ラマスのバスケットボールのスタイルがどんなものか、見えてきましたか?

決められた形はもちろんありますけど、その中でオフェンスに関しては自由度があって、すべてデザインされたプレーをやらなくていい、ディフェンスを見ながらのプレー、状況判断していいということなので。オフェンスは結構自由にやらせてもらえるので、そこはやりやすいです。

ディフェンスの部分はプレッシャーだったりいろいろな守り方や指示はありますけど、それ以上にすべて出し切る、特にディフェンスの部分でプレッシャーかけたりエナジーを出すというのは常に言っているので。そこが一番日本の足りない部分だと思いますので、常に相手に向かっていく気持ちや勝ちに行く気持ちが足りないって常に言われてるかなと。

──ラマスヘッドコーチは富樫選手の良いところを理解し、それを求めて招集していると思いますが、あらためて自分の長所、武器を教えてください。

スピードの部分が一番だと思います。特に初戦のフィリピンは、オフェンスはすごいチームですけど、戻りだったりディフェンスの部分では気を抜く場面が映像を見ても多いと思ったので、そこはスピードで良いファストブレイクにつなげられたら。特にオフェンスでクリエイトしたり、ドライブする選手があまり多くないので、そこからキックアウトだったりそのままレイアップにいったりも含め、やっていきたいです。

──フィリピンの印象はいかがですか?

1対1が強い印象です。ストリートバスケをしているかのような、楽しんでバスケットをして、隙あらば打ちますしミスマッチだったらそこをガンガン攻めるっていうチームなので気を抜けないというか。1分か2分、気を抜いただけで10点近くやられるようなオフェンス能力のあるチームなので気を付けたいと思います。

──そんなフィリピンを相手にどう戦いますか?

ディフェンスはもう我慢するということ。常にプレッシャーをかけて、守り方の徹底をして、そこからディフェンスリバウンドというのが常に課題だと思いますし、取れれば走れると思うので。ディフェンスが重要になってくると思います。

「オフェンスの部分で存在感を発揮していきたい」

──気が早いですが日本は1次予選を勝つだけでなく、ワールドカップ出場権を得て、そこで結果を残す必要があります。そのためにチームとしてどこを強くする必要があると思いますか?

リバウンドや一個一個のシュートの確率など、挙げていったらいっぱい成長しなきゃいけない部分はあると思いますけど、それ以上に向かっていく気持ちというか、試合する前から多少あきらめてるじゃないですけど、相手チームを格上に見ている。そういうところを一番変えていかないといけないかなと。

──オリンピックへと続く戦いの中で、富樫選手自身はどう変わっていきたいですか?

国際大会はリーグ戦だったりリーグ戦や他の国での経験とかとまたちょっと違うと思うので、アジアのバスケットということでそこをしっかり対応して。オフェンスの部分で存在感を発揮していきたいので、シュートもそうですし、そこからのクリエイトという部分で成長していきたいと思います。

──フィリピン戦でのスタッツ的な目標はありますか?

個人的なものは全くないですね。フィリピン戦も含め今後の試合、チームが勝てるように、得点が必要な時は取らなきゃいけないですし、他の選手がノッてそれ以外のことで活躍できるなら、それに集中して活躍したいなと。細かい数字よりも1点でも最後勝って終われればと思います。

──フィリピン戦はチケットがすでに完売となりました。会場で、あるいは放送で日本代表を応援するファンの方々にメッセージをお願いします。

11月24日にフィリピン戦があるんですけど、会場に来れる方、来れないでスポナビライブで見る方も含め、東京オリンピックだったりワールドカップにつながるすごく大事な戦いになるのでたくさんの方々に応援してもらって、しっかり勝って次に進めるように頑張りたいと思うので応援お願いします。