千葉ジェッツの『タフショットを打たない』オフェンスが成功、秋田ノーザンハピネッツに96-75と快勝
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千葉ジェッツの『タフショットを打たない』オフェンスが成功、秋田ノーザンハピネッツに96-75と快勝

2020/01/16

千葉ジェッツ

5選手が2桁得点を記録するバランスの良いオフェンスに

千葉ジェッツは千葉ポートアリーナに秋田ノーザンハピネッツを迎え、96-75で勝利した。

千葉の大野篤史ヘッドコーチが「秋田さんのタフなディフェンスに対して前半は受け身になっていましたが、後半はしっかりアジャストしてタフさに負けずにゲームをコントロールできたことが勝ちに繋がった」と試合後にコメントしたように、前半から千葉が主導権を握るも拮抗した戦いが続いた。

秋田の激しいプレッシャーディフェンスに対して、千葉は速いパス回しやキックアウトでズレを作りシュートへ持って行く。前半だけで8アシストを記録した富樫勇樹が速いバスケットを展開し、中と外を上手く使いマイケル・パーカーや晴山ケビンとのセットプレーから前半で最大15点のリードを奪う。しかし秋田のオールコートで来るディフェンスに苦戦し安易なミスなども増え、良い流れを維持することができない。

対する秋田はディフェンスリバウンドや激しいディフェンスでミスを誘うと、そこからの速攻などで千葉に食らい付く。そして第2クォーター中盤の細谷将司の連続3ポイントシュートやジャスティン・キーナンのインサイドでの奮闘により前半で4点差まで追い上げた。

それでも40-36と千葉がリードして迎えた第3クォーター、富樫のアシストから原修太や田口成浩の3ポイントシュート、さらに秋田のターンオーバーから富樫が速攻を決め、開始3分でリードを2桁に広げる。

千葉はピック&ロールや速いパス回しなどボールと人が絶え間なく動くことで秋田のプレッシャーディフェンスをかいくぐり、自分たちのリズムで得点へと繋げていった。さらに前半は8アシストを記録するも無得点だった富樫が、後半になると自らも隙あれば外角シュートやドライブで切り込み第3クォーターだけで13得点を記録する。

第3クォーターで勢いに乗った千葉は最後までペースを落とすことなく、自分たちのリズムでバスケットを展開して96-75で勝利した。

千葉ジェッツ

「違ったニュアンスのオフェンスが生まれたかなと思っています」

34得点を奪いゲームに勢いをつけた第3クォーターについて、大野ヘッドコーチは「ディフェンスのインテンシティで上回ってトランジションが出た、あとはボールムーブメントをしっかりできた」と振り返った。

「第1クォーターではしっかりボールを動かしてラスト8秒まで粘ってノーマークのコーナー3ポイントやディッシュができていました。途中で少しオフェンスが停滞してボールが動かなくなったけど、第3クォーターではボールを動かすオフェンスとファストブレイクでの点数が増えたからあのビッグクォーターを作れたと思います」

千葉は強度の高いディフェンスはもちろん、この試合ではオフェンスが目立った。得点が特定の選手に偏ることなく中と外から攻めることで、5選手が2桁得点をマークするなどバランスの良いオフェンスを組み立てた。

千葉はピック&ロールを得意とするチームだが、大野ヘッドコーチは「自分たちのピック&ロールを潰しにくるチームが本当に増えてきている」と話し、こう続けた。「悔しいながらも天皇杯に出られなかったこの期間を使って、オフェンスを少し違ったポイントで作ろうと取り組んできたことが、選手たちに上手くハマってくれました。今日のオフェンスを見ていても彼らにとっても快適で、ディフェンスに定評がある秋田さんを相手に96点を取れたことは自信になったと思います」

千葉はこの試合で2ポイントシュート成功率58.1%、3ポイントシュート成功率50%と確率良くシュートを決めた。この理由を「タフショットを打たなかったから」と大野ヘッドコーチは言う。

「ボールがしっかり動いているからクローズアウトシチュエーションを作ったり、ミスマッチとかズレを作れていました。そのズレを作るために今まではピック&ロールが多かったですが、それよりもオフボールスクリーンとかボールムーブメントをしっかり意識できたおかげで、また違ったニュアンスのオフェンスが生まれたかなと思っています。ただ1試合だけではまだ分からないので、これを継続できるようにやっていきたいです」

秋田ノーザンハピネッツ

「責任を持ってやらないと、チャレンジしきれない」

秋田はこれで7連敗。秋田の前田顕蔵ヘッドコーチは「前半で離されかけてもチームとして我慢できましたが、後半の立ち上がりで千葉さんの勢いを止められなかった」と振り返った。

「今の連敗中の中で後半の失点が伸びてしまう傾向は自分たちでも理解していましたが、チーム、個人がそれぞれ責任を持ってやらないと、このカンファレンスでチャレンジしきれないと感じました。自分たちが残りのシーズンでこの連敗から抜けて上を目指すためにも、チーム、個人を含めて早く成長して、本当に40分間タフに戦えるようにしないといけない」と、40分間徹底できないことでの連敗に危機感を募らせた。

勝利した千葉は連勝を4に伸ばした。シーズン開幕直後は黒星が先行する状況が続いたが、徐々に勝ち星も増え始め19勝10敗となっている。このオフ期間に取り入れた戦術がチームに上手く噛み合い、ここからさらに遂行力を高めて追い上げを図る千葉に注目だ。

1月15日のB1 9試合の結果
千葉96-75秋田
A東京94-71北海道
新潟70-64横浜
富山76-78三河
三遠73-83川崎
名古屋D77-92大阪
島根76-79京都
宇都宮84-88SR渋谷
琉球78-90滋賀

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