文=大島和人 写真=B.LEAGUE

前半はタイムシェアを徹底する横浜のペースに

横浜ビー・コルセアーズは川村卓也、新加入のハシーム・サビート、田渡凌らがベンチスタート。古田悟ヘッドコーチも「タイムシェアしながらやっている」と説明するようにプレータイムを分散させる起用をしていた。最終的にはベンチ入りしていた全12選手がすべてコートに立った。

第1クォーターの横浜はジェイソン・ウォッシュバーンが7得点を挙げる活躍。残り3分21秒でB1デビューを果たした田渡凌もそこから5得点1アシストを記録するなどいいスタートを切る。20-13と7点リードで第1クォーターを終了した。

対する滋賀レイクスターズはオマール・サムハンが第1クォーターに2つ、第2クォーターに2つずつファウルを犯すファウルトラブル。第2クォーター残り5分46秒に早くもベンチへ下がらざるを得なかった。ディオール・フィッシャーの孤軍奮闘はあったが、インサイドの脅威は明らかに薄れていた。そんな前半は37-28と横浜が取る。

滋賀の勝因は「ベンチプレーヤーのハッスル」

しかし第3クォーターに入ると滋賀が持ち味のオールコートプレスで流れを引き戻す。コートに外国籍選手が一人もいない時間帯さえあったが、小林遥大や田中大地、澤地サミュエルjrといったセカンドユニットが好プレーを披露する。ショーン・デニスヘッドコーチも「ベンチプレイヤーがハッスルしてくれた。彼らが頑張ってくれたから勝つことができた」と振り返る奮闘だった。滋賀がこの10分を9-20と取り、逆転に成功する。

滋賀は第4クォーターに入るとサムハンがコートに戻って5分間で8得点。また第3クォーター同様に守備がはまって点差を拡げる。サムハンは残り5分0秒でファウルアウトになったものの、彼が退いた時点で点差は63-49まで開いていた。

横浜は後半わずかに19点に封じられ、滋賀はクラブ史上最少の56失点で試合を終えた。最終スコア73-56で滋賀が勝利している。