写真=Getty Images

ウェイト不足でフィジカルが懸念されるも、本人は意欲十分

NBAドラフトで上位指名が確実と見られているデューク大のブランドン・イングラムが、レイカーズのドラフト前ワークアウトに参加した。

身長206センチながら体重は88キロしかない。この細身の体では、このNBAのフィジカルの強さに苦戦を強いられるとの声も少なくないが、本人はNBA仕様の肉体改造に着手していると語っている。

「とにかく何でも食べている状態だよ。今の体重なら食事制限の必要もないし、特定の健康法を実践しているわけでもないからね。食べて、ウェイトトレーニングをしているよ」

本人は、適正のポジションをスモールフォワードと見ているようだが、細身な体型が幸いし、シューティングガードからパワーフォワードまでこなせる万能型だ。デューク大のヘッドコーチ、マイク・シャシェフスキーは、在学1年の間、イングラムに複数のポジションをこなせるよう、相応の技術を叩き込んだ。

「コーチK(シャシェフスキーの愛称)から勧誘された時、彼は僕のことを“ポジションレス”と言った。NBAのどのチームが指名してくれたとしても、素晴らしいコーチが揃っているだろうから、やれと言われたポジションが僕の役割になる」

同日のワークアウトでも、1対1、2対2の練習で選手としての万能性を示した他、成長段階にある中距離からのシュート、もしくは深い位置からのシュート練習でも、高い技術を披露した。

イングラムは自分の能力を客観的に分析しつつ、「現代のバスケットボールでは万能性が試合の一部になっている」と話した。「僕の身体のタイプ、身長、これから成長するサイズを考えると、異なるポジションでプレーできるようになるのは大事なことだと思う」