写真=Getty Images

見る者にインパクトを残す超個性派ポイントガード

小兵ガードのネイト・ロビンソンが、ティンバーウルブズのワークアウトに参加したことをInstagramで明かした。

ロビンソンが最後にNBAでプレーしたのはペリカンズに所属した2015-16シーズンだが、同年はケガに苦しみわずか2試合にしか出場できなかった。その後ロビンソンはベネズエラのリーグを経て、昨シーズンはNBAの下部組織Dリーグ(現Gリーグ)の87ersに所属し、17試合で平均12.2得点という成績を残している。33歳になった今も高い身体能力は健在。Dリーグでは、175cmという体格差を逆手に取り、マッチアップした218cmのエディ・タバレスの股間を潜る珍しいプレーからレイアップを成功させ話題になった。

しかし、契約への道は険しい。今夏ジェフ・ティーグを獲得し、控えには成長著しいタイアス・ジョーンズを擁してポイントガードの層は厚い。ただ、経験豊富なベテランを求めているチームにとっては重宝する存在であり、コンディションが良いことをアピールできれば、ベンチからの得点源となれるはずだ。

ロビンソンといえば、過去にスラムダンク・コンテストで史上初の『スリータイムズ王者』になったスーパーダンカーという印象が強い。その人間離れした跳躍力を最大限に生かしたのは、2013年のヒート戦だった。当時ブルズに所属したロビンソンは、トランジションからレイアップを狙った203cmのレブロン・ジェームズとの距離を詰めると、タイミングを見計らい見事なブロックで阻止するスーパープレーを披露。このプレーにアリーナ中がロビンソンを大歓声で称えた。

復帰の機会を与えてくれるのがウルブズになるか、それとも他チームになるかは分からない。ただ、強烈な個性を持つロビンソンが再びNBAのコートで躍動する姿を見たいと願っているファンは相当数に上るはずだ。