キャブズと並ぶ東カンファレンスの優勝候補の中心選手に
今夏、7年過ごしたジャズからセルティックスへの移籍に踏み切ったゴードン・ヘイワードが、初めてセルティックスのユニフォーム姿を公式Instagramに投稿した。
鍛え上げられた肉体と精悍な顔つきが伝統の緑のジャージーに良く似合う。フリーエージェントになった今夏、ソルトレイクのファンが残留を願っているのを理解しながら、熟慮の末にバトラー大学時代の恩師ブラッド・スティーブンズが指揮を執るセルティックスへの移籍を決断した。
アイザイア・トーマス、アル・ホーフォードと組むビッグ3、新チームでのケミストリーに本人も興奮を隠しきれなかったのだろう。投稿された画像のメッセージ欄には、セルティックスのチームマークであるクローバーと、気合を表す炎の絵文字だけが入力されている。
キャブズに次ぐ東の強豪に返り咲いたセルティックスだが、不安材料がないわけではない。ヘイワードの獲得にこそ成功したが、リーグ屈指のペリメーターディフェンスと高いシュート力を誇るエイブリー・ブラッドリーをピストンズにトレードし、汚れ仕事を引き受けてきたケリー・オリニクもヒートに移籍した。平均20得点以上が見込めるヘイワードの加入によりトーマスの負担は軽減されるだろうが、キャブズとの差を埋められたかと問われれば疑問は残る。
だが、セルティックスは、ネッツから譲渡された2018年のドラフト1巡目指名権を保持している。再建段階にあるネッツが2017-18シーズンもロッタリーに回るのは確実なため、3年続けて上位指名権を獲得する可能性がある。放出できる選手は現在のロスターには少ないが、デューク大学のマービン・バッグリー3世ら有力選手がエントリーすると見られる来年のドラフト1巡目上位指名権になる可能性が高い権利とならば、主力との交換に応じるチームも出てくるかもしれない。
打倒キャブズを果たせるだけのキープレーヤーを獲得できるかどうか、セルティックス1年目のヘイワードのパフォーマンスとともに、ダニー・エインジGMの手腕にも期待したい。