写真=©JBA

サイズに勝る相手に互角の攻防を演じるも、最後は力負け

U-24世代の選手で構成される日本代表が参加する今大会は、昨日が2日目。日本はオーストラリアと対戦した。

日本の先発は藤岡麻菜美、林咲希、加藤臨、中田珠未、田中真美子。林の3ポイントシュートで先制した日本は藤岡のゲームメークが効いて最初の7分半で20-11とリードし、相手にタイムアウトを取らせる。ここで立ち直ったオーストラリアに差を詰められるが、サイズに勝る相手にしぶとくリバウンドを取っては『走るバスケット』を展開してリードを保った。

33-29で迎えた後半には、この試合で大当たりの林が3本の3ポイントシュートを立て続けに決め、11-1のランで一気に突き放す。ただ、その後はオーストラリアのパワープレーにファウルがかさみ、次第に流れが相手に傾いていく。

61-58と3点リードでスタートした最終クォーター、立ち上がりから3ポイントシュートとバスケット・カウントの3点プレーを浴びて逆転を許した日本は、食い下がらなければいけないところでスタミナ切れ。走ってイージーシュートのチャンスを作れなくなった日本に対し、オーストラリアは勝負どころで3ポイントシュートを含む外角シュート、さらにはフリースローの確率も上げてきて、接戦を勝ち切った。

結局、最終クォーターで14-26と逆転を許し、最終スコア75-84で敗戦。強豪オーストラリアを相手に大健闘したと見ることもできるが、佐藤智信ヘッドコーチは「リードしているような場面で、イージーシュートを落としてしまったりする場面もあり、そこでチームが勢いに乗りきることができなかった」とミスを悔やんだ。

7本の3ポイントシュートで27得点の林「自信になりました」

11本中7本の3ポイントシュートを決めてゲームハイの27得点を記録した林咲希は、試合前はシュートタッチが良くないと感じていたそうだ。それでも「相手のディフェンスが結構空いていたので『シューターとしてチャンスでシュートを打ち切る』という仕事をしっかりと果たそうと、思い切りシュートを打ちました。チームメイトから良いパスをたくさんもらえたことが大きいですが、その結果として今日、シュートがよく入ったことはとても自信になりました」と語る。

エースとしての役割を果たした林、ポイントガードとしてA代表での経験を若いチームに還元する藤岡の2人だけでなく、オーストラリアのパワーに対峙し続け30分間の出場で10得点を記録した19歳の藤本愛妃、プレータイムは短いが3ポイントシュート2本を決める勝負強さを発揮した津村ゆり子など、学生プレーヤーも存在感を発揮した。

今日の休養日を挟み、明日が大会最終日。日本はU-23アメリカ代表と対戦する。ここまでカナダとオーストラリアを相手に内容を伴った試合ができており、ユニバーシアード競技大会に向けた強化は順調と見ていいだろう。明日のアメリカ戦は最終調整の場。世界No.1のチームを相手にどこまで戦えるかが楽しみだ。