体格に上回るカナダに「ユニバ代表らしい」バスケで大勝
『バスケットボール女子 U24 4カ国対抗』が昨日開幕した。この大会は24歳以下の女子選手強化と日本、アメリカ、オーストラリア、カナダの4カ国の友好強化を目的としたもの。日本からはユニバ代表が参加しており、8月19日から台湾で行われるユニバーシアード競技大会に向けたチーム強化の仕上げと位置づけている。
片柳アリーナ(東京都大田区)で行われた昨日の初戦ではカナダと対戦。日本と同じくユニバーシアードに参加するカナダを相手に第1クォーターを21-4と圧倒した。サイズに勝る相手にディフェンスで粘り、ボールを奪うと素早い攻撃で先手を取った。第2クォーターに入りカナダのインサイドを起点とする反撃に遭うも、オフェンスリバウンドから得点を奪うなど2桁のリードをキープ。後半も相手に主導権を渡すことなく79-54と大勝した。
アジアカップで躍進を遂げ大会ベスト5にも選ばれた藤岡麻菜美はこのチームでキャプテンを務める。チームに合流したばかりでプレータイムは短かったが、カナダに流れが行きそうな時間帯に得点を挙げるなど貴重な働きを見せた。「正直、練習期間も短かったので、ちょっと不安な部分があったんですが、大きい相手にちゃんとディフェンスで我慢強く守って、走って、というバスケットが出来ました。最後は、日本代表に比べたらはまだまだ足りないところはありますが、ユニバーシアード日本代表らしい、日本のバスケットは出来たのかなと思います」
21分の出場でゲームハイの14得点を挙げた藤本愛妃は「試合開始直後は想像以上にコンタクトの圧が強く、日本でプレーしている時と当たりが違って驚きましたが、試合が進むにつれて徐々にアジャストしていけたと思います」と、平均身長で10cm近い差があるカナダ相手に力負けしなかったことを強調する。「チームで高さやパワーに対する練習を重ねたことによって、オフェンスでは力まずにシュートが打てて高い成功率で決めることができましたし、ディフェンスでも低い姿勢で大きな選手をうまくリング下から押し出せたと感じています」
大会2日目は今日。日本代表は18時30分からオーストラリアと対戦する。