現実を直視するコービー「今は世界がアメリカに追いつこうとする時代ではない」

2019/09/14
NBA&海外
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コービー・ブライアント

「リディームチーム2が実現しても簡単には勝てない」

バスケワールドカップで3連覇を目指したアメリカは、惜しくも準々決勝でフランスに敗れた。そして続く順位決定戦でもセルビアに負けて、今夜ポーランドとの7位決定戦に臨む。

この結果を受け、チームUSAは2020年の東京オリンピックに向けてNBAスーパースターを集めた最強チームを結成すると見られているが、今大会のグローバルアンバサダーを務めるコービー・ブライアントは、「そんな簡単には勝てない」と警鐘を鳴らす。

コービーが参加した2008年の北京オリンピックに臨んだチームUSAは、銅メダルに終わった2004年のアテネオリンピックからの名誉挽回のため、『リディームチーム』と呼ばれ、見事に金メダルを獲得。4年後の2012年のロンドンオリンピックでも金メダル獲得に貢献したコービーは、中国での会見で「ドリームチームが結成された1992年の時代はもう終わった」と断言する。

彼が主張するのは、NBAのトップスター選手を揃えたとしても、今の世界のレベルでは簡単に勝てない、ということだ。

「今は世界がアメリカに追いつこうとする時代ではない。もう肩を並べられており、アメリカが勝つ時もあれば負ける時もある。そういう時代になっているんだ。だからこれから、我々にとっては試練になる。仮に『リディームチーム2』を結成したとしても、簡単に勝てるような世界ではない」

またコービーは、スペインと決勝で対戦した北京オリンピックを振り返り、「リディームチームと呼ばれたあの時だって、第4クォーターに相当プッシュしないとスペインには勝てなかった」と語る。「考えられる最強の布陣で臨んだとしても、ドリームチームが結成された1992年の時代はもう終わったんだ」

今後USAバスケットボールに問われるのは、代表チームの強化方針を明確に定めることだ。今回、オリンピックへの出場に関しては前向きであっても、ワールドカップ出場は辞退するスター選手が続出した。こうなると、チームUSAがその威信を保つには、大きな国際大会が開催される年にはNBAに試合日程に関して協力を求める必要も出て来るだろう。もしくは、代表に参加する意思を予め候補選手に確認してメンバーを固定し、継続性を持ってチームとしての完成度を高めていく方法も検討すべきだろう。

いずれにしても、コービーが言うように世界とアメリカとの差はなくなった。アメリカ代表をどう作り、強くしていくのか。本気で取り組まなければ、今大会のような結果が繰り返されることになる。