取材・写真=古後登志夫

『名将』吉村明監督が熊本国府の注目選手として挙げたのは、フォワードの川端日菜子と、センターの久保下真帆。どちらも今年、U-18日本代表候補に選ばれた。川端は万能型のスコアラーで、久保下は185cmのサイズを生かした安定感が売り。インターハイに懸ける意気込みを2人に語ってもらった。

「全国にはチャレンジャー精神で臨みます」

──熊本国府を支える2人のプレースタイルを教えてください。

川端 ディフェンスがあまり得意じゃないので、オフェンスで得点を取れるようにやっています。

久保下 高さを生かすとは言っても、自分と同じ身長の選手はたくさんいるので、ちゃんとボックスアウトして、基礎をしっかり強くする感じです。

──吉村監督から古武術を取り入れていると聞きました。実際のところ、その教えはどんな場面でバスケに生かされていますか?

久保下 シュートブロックする時とかに、肩甲骨を使うことを意識してブロックしています。

川端 膝抜きって言って、抜く瞬間に膝をパパっと抜いたりします。抜いてからシュートまでを速く、ディフェンスがブロックに来るまでに打てたりとか、そういうのを古武術の動きを使ってやっています。

──2人とも最終学年ですが、全国に挑む思いは?

川端 チームで上位に行くことが目標ですが、個人としても全国で他の選手に負けないプレーをしたいです。

久保下 うまいチームを相手にどれだけやれるか。高さがあるチームに足元を使ったりして、強く戦いたいと思います。全国にはチャレンジャー精神で挑みます。

「最後のインターハイ、良い形で終われるように」

──今のチームの雰囲気はどんな感じですか?

川端 「コートの中は戦場」と教わっています。でもコートの外に出たら姉と妹というか、後輩と仲良くやっています。

久保下 寮生も通学の選手も含めて、朝は自分たちで自主練を頑張っていて良い感じです。

──大学とか実業団とも練習試合をしていると聞きました。手応えはありますか?

川端 鶴屋さん(鶴屋百貨店バスケットボール部)とよくやらせてもらってます。

久保下 1クォーターであれば、たまに勝ったりするので自信になります。

──では最後に、インターハイに向けた意気込みを教えてください。

川端 自分たちは最後のインターハイにもなるから、最後は良い形で終われるように。自分の今まで教わってきたことを発揮できるように一戦一戦頑張りたいです。

久保下 吉村先生に3年間教えてもらったことをちゃんと使って、両親とか応援してもらってる人に恩返しができるように自分のプレーをしていきたいと思っています。