チームの核と、シックスマンになりえる存在を確保
栃木ブレックスは今日、自由交渉選手となっていたライアン・ロシターとの契約が合意に至ったことを発表した。
2013年に栃木に入団したロシターは、持ち前のリバウンド力と得点力でリーグを席捲。2014-15シーズンにはレギュラーシーズンMVPを受賞している。Bリーグの初代王者に輝いた昨シーズンは、平均17.3得点13.3リバウンドを記録し、リバウンド王を獲得。
栃木は主力級の選手が次々とチームを離れ、連覇を狙うチームとしては戦力的に苦しい状況に陥りつつあった。それでも今回、ロシターの残留が決まり、連覇に必要不可欠なピースが一つ埋まったことになる。
ロシターはクラブのホームページを通し、次のようにコメントしている。
「ブレックスに再び戻って来る事ができ、次のシーズンに向けてハードワークできる事にとてもエキサイトしています。そして、試合会場で多くの顔なじみのブレックスファンと会う事ができ、素晴らしいファンの皆さんとともにゲームを楽しむ事ができるのを待ちきれません」
また栃木は前広島ドラゴンフライズの鵤誠司の獲得も発表。
鵤は185㎝90㎏と体格に優れたポイントガードだ。福岡第一高校でインターハイ準優勝、青山学院大学でインカレ準優勝を経験。3年次に大学を中退し、2015年から広島ドラゴンフライズへ入団した。
昨シーズンは55試合に先発し、平均8.2得点、3.2アシストを記録。B1昇格こそ果たせなかったものの、チームを牽引するポイントガードとして存在感を見せ、男子日本代表が新体制となって最初の28名の重点強化選手にはB2からただ一人選ばれている。
栃木では昨シーズン限りで渡邉裕規が現役引退を発表。田臥勇太と時間をシェアし、クラッチシューターとして何度もチームを救った渡邉が抜けることで、ポイントガードの補強が必要だった。そこで得点力を備え、田臥とはタイプが異なる鵤を獲得できたことは大きい。
鵤はこのようにコメントしている。
「広島ドラゴンフライズからきた鵤誠司です。チャンピオンチームであり、日本一のファンがいるリンク栃木ブレックスでプレーができる事を幸せに思います。自分のできる事、役割を理解してチームに貢献できるよう一生懸命精進しますので、ご声援のほどよろしくお願いします。」
栃木は先日、実力者の喜多川修平(琉球ゴールデンキングス)と山崎稜(富山グラウジーズ)の獲得も発表しており、これでロスターは13人となった。あとはトーマス・ウィスマンに代わる新たな指揮官の人事が気になるところだ。