ディフェンスとリバウンドに表れたフィジカルの差
バスケワールドカップ第2戦、日本はチェコに76-89で敗れ、これで開幕から2連敗となった。
初戦のトルコ戦で見せた立ち上がりの悪さを修正し、前半を5点ビハインドで折り返して互角の攻防を繰り広げたが、3ポイントシュートを高確率で決められ、ターンオーバーから、速攻からと失点が止まらず、力負けを喫した。
指揮官のフリオ・ラマスは89失点を喫したディフェンスを敗因に挙げた。「89失点は多すぎます。ワールドカップで1勝でも挙げるためには、そこは抑えなければならない。改善すべき点はディフェンスでのリーガルコンタクトとボックスアウトのコンタクトです」
リバウンドの数は34-35とほぼ互角だったが、オフェンスリバウンドでは8-14と大きく差が出た。日本のフィジカルレベルは世界と比べてまだまだ弱い。激しいコンタクトが繰り返される中で消耗するのは日本の側。時間が進むにつれパフォーマンスレベルは落ちてしまう。
「1年で早々に結果は出ず、長い目で見るしかないが、改善していけると思っている」。ラマスが言うように、永遠の課題となる部分だけに根気よく強化していく必要がある。
八村だけに頼らず、バランスの良いオフェンスを展開
それでも、後半まで食らい付いた内容に表れているように、日本の良さも出た試合だった。89失点は取られすぎでも、76得点は評価されるべきもの。ラマスコーチも「改善すべき点はありますが、今日のオフェンスは良かった」と、合格点を与えている。
日本は八村塁がチームハイの21得点を挙げ、渡邊雄太が15得点、ニック・ファジーカスが12得点と、いわゆる『ビッグ3』が2桁得点を記録した。また、アグレッシブさを取り戻した比江島慎も10得点を挙げて、4人が2桁得点とバランスの良いオフェンスだった言える。ラマスヘッドコーチは「今のタレント、能力を考えると、76点が限界に近い得点」とコメントした。
「1試合目よりも塁がオフェンスに参加する回数が多く、4アシストも記録してる。それだけオフェンスに絡んでいるということだ。塁にディナイをしてボールを入れられないようにし、ボールが入っても4人で囲んでシュートを打てない状況を作ってきた。でも今回はそれを利用し、ボールを回してウィークサイドで展開したり、スペースも使った。チャンスを見ながら、塁にもプレーさせる状況も作れた」
初戦の課題を修正したことで、チェコ戦はエンタテインメントの部分で充実した内容となった。明日は最強アメリカと対戦する。グループリーグ突破は叶わなかったが、胸を借りるだけではなく、今後に繋がるパフォーマンスに期待したい。
バスケワールドカップの観戦はDAZNで。8月31日から9月6日までの1週間限定で『バスケット・カウント』からの登録でDAZNが2カ月無料で視聴できます。日本代表の試合はもちろん、他のカードも多数配信。オリジナルコンテンツも豊富!#AkatsukiFive #FIBAWChttps://t.co/Nk0UaAk920 pic.twitter.com/hkEIK9SDX3
— バスケット・カウント (@basket_count) August 30, 2019