西田優大

「もっと泥臭いところで勝負していかないとCSではキツくなる」

5月8日、シーホース三河は琉球ゴールデンキングスとのチャンピオンシップクォーターファイナル初戦に65-79で敗れ、後がなくなった。

出だしこそ互角だったが、三河は第2クォーターにオフェンスが急ブレーキ。攻撃の中心であるダバンテ・ガードナーのペイントアタックがことごとくリングに嫌われ、ツキに見放された面もあったが、フィールドゴール20本中2本成功でわずか5得点に終わってしまう。

これで2桁のビハインドを背負った三河だが、第3クォーターに入るとガードナーが本来のシュートタッチを取り戻し、このクォーターだけで14得点を挙げて反撃。さらには西田優大の積極的なアタックなど中心選手の活躍で追い上げ、第4クォーター序盤には3点差にまで肉薄した。だが、琉球の強みであるオフェンスリバウンドを止めることができず、要所でセカンドチャンスポイントを許してしまった。結果的に第2クォーター以降は常に琉球に主導権を握られる展開で押し切られた。

三河はガードナーが19得点、ジェイク・レイマンが17得点、西田が14得点と中心選手たちはいつも通りに得点を挙げた一方、彼ら3人以外の得点がわずか15得点に留まった。チャンピオンシップのような大舞台では、スコアラーに得点が集中する傾向が強いとはいえ、三河らしいバランスの取れた質の高いチームオフェンスを展開できなかった。

ライアン・リッチマンヘッドコーチも「試合の大半で、ボールの動きが停滞していました。もっとパスを信頼して、ボールをサイドからサイドへと動かすことで次の動きに繋げないといけないです。とても守備の良いチームに対して、この動きができていなかったです」と反省を語る。

三河のエースである西田は、前半で0得点0アシストと苦しいスタートだったが、第3クォーターに4得点3アシスト、第4クォーターに10得点としっかり持ち直したのはゲーム2に繋がるポジティブな材料だった。西田は試合をこう振り返る。

「もっと泥臭いところやリバウンドで勝負をしていかないと、チャンピオンシップではキツくなります。これは昨年のチャンピオンシップで宇都宮(ブレックス)と対戦して感じたところで、この部分をしっかりやらないといけないと、あらためて感じさせられました」

そして西田は「よく我慢できた部分もあると思います。明日、どうやって自分たちの流れに持っていくかが課題になってきます」と続ける。

この『自分たちの流れに持っていく』ために必要なのは、西田が攻撃の起点として琉球ディフェンスを切り崩していくことだ。後半の追い上げは、西田の積極的なアタックによってもたらされたのは間違いない。短期決戦であり、ドライブから自分が得点を重ねていくことにフォーカスするのも妥当な選択肢だ。

ただ、西田は「相手が琉球さんであることに関して言えば、第3クォーターはちょっとセルフィッシュにプレーして重たい時間帯を作ってしまいました」と言い、自分が起点となって他の選手を巻き込むことをより重要視する。「自分たちの流れが来るタイミングまでディフェンスを頑張る。そして、『グッドからグレイト』とより良いシュートチャンスを作っていくのが僕たちのスタイルです。あくまでこの姿勢は変えずに行きたいと思います」

琉球に負けないボールへの執着心を見せてタフに戦い続ける。このハードワークが大前提の上で、今日のゲーム2で三河が勝利するには、エースの西田が持ち前の引力を発揮し、いかに味方がプレーしやすい状況に持っていけるかが大きなカギとなってくる。