松脇圭志

桶谷HC「今日は総じてみんなが輝きながらプレーできました」

琉球ゴールデンキングスはチャンピオンシップクォーターファイナルのゲーム1でシーホース三河と対戦。6選手が9得点以上とバランスの取れたオフェンスに加え、ベンチポイントで29-6と大差をつけるなど総合力で上回り79-65で制した。

20-20で第1クォーターを終えると、琉球は三河のシュートタッチの悪さもあったが、持ち前のフィジカルなディフェンスで三河のインサイドアタックを完全に抑える。第2クォーターをわずか5失点に封じることで、試合の主導権を握って前半を終えた。

後半に入ると三河の西田優大、ダバンテ・ガードナーの両エースの反撃をくらい追い上げられたが、要所で強みであるジャック・クーリー、アレックス・カークのツインタワーがゴール下で確実に得点することでリードを保つ。そして、第3クォーターで乱れてしまった守備の連携を取り戻しディフェンスからリズムをつかむと、6点リードの残り5分半から10-0のビッグランを繰り出して先勝した。

琉球はレギュラーシーズンで三河に対して1勝3敗、天皇杯の準々決勝でも敗戦とここまで苦しんでいた。過去の苦い経験を踏まえ、琉球の桶谷大ヘッドコーチは勝因をこう語る。

「僕たちは、(インサイドを起点にして攻める)ポケットゲームを主体にやっていますが、三河さんの(ゴール下で人数をかけて守ってくる)オーバーヘルプに対してうまくパスをさばけなかったり、状況判断がうまくできていませんでした。それが今日は勝負どころで松脇(圭志)がシュートを決めたり、インサイドアウトでボールがよく回る場面がたくさん見られました。良い形でシュートを打てれば入りますし、リバウンドも取れる。本当に自分たちが一番得意としている形に持っていけました」

そして指揮官は、「これは佐々(宜央)をメインとしたスカウティングと、それをしっかりやりきった選手たちがプロフェッショナルだったと思います」と、チーム全体でつかんだ勝利を強調。そして、得点がうまく分散したオフェンスへの手応えをこう続ける。

「5人が2桁得点を挙げて、(岸本)隆一が9得点です。キングスはジャックがリバウンド部門で入る以外は、スタッツのランキングに入ってこない。こうやってボールをシェアしながら、チームで良いシュートを打っていく。僕たちのスタイルをしっかりできました。今日は総じてみんなが輝きながらプレーできました」

松脇圭志

珍しいセレブレーション「僕もあの良い場面だったらやります」

松脇は残り2分半、勝利を決定づけるダメ押しの3ポイントシュートを含む14得点をマークすると、持ち前のフィジカルを生かしたタフな守備でも勝利に貢献した。松脇といえば普段から感情をあまり表に出さないタイプの選手で、『神の右手』と評された昨シーズンのチャンピオンシップセミファイナルの三遠ネオフェニックス戦のブザービーターを決めた直後も派手なガッツポーズをすることはなかった。

だが、この試合では最後の3ポイントシュートを決めた後、松脇にしては珍しく指を3本立てるセレブレーションポーズを披露。「僕もあの良い場面だったらやります。いつもはあまり(派手なポーズは)やらないんですけど(笑)。レギュラーシーズンではああいう形はあまりなかったですが、ここで勝ちを決める、相手にとって痛い3ポイントを決めることができたので思わず出ました」と心境を明かした。

この試合、琉球は40分間を通して強度の高いプレーを貫いた。その結果、三河のペイント内フィールドゴール成功率をわずか37.5%に抑えることに成功。松脇はチャンピオンシップではタフに戦い続けることの重要度がより高まると語る。

「CSに入って予想通り、タフなゲームになりました。どちらがタフにやれるか、我慢強くできるかの勝負だと思います。前半は、そこで我慢してバスケットができましたし、後半に追い上げられても続けることができました。この部分が勝ちに繋がったと思います」

今日のゲーム2、崖っぷちの三河は当然のように出だしからより高いインテンシティで挑んでくる。この相手の圧力を跳ね返すには、昨年に続きチャンピオンシップで存在感を示す松脇の攻守に渡る強気なプレーが必要だ。