アンソニー・エドワーズ

ビクター・ウェンバニャマに12ブロックを浴びるも勝利

プレーオフのセカンドラウンド初戦、ティンバーウルブズは敵地でスパーズと対戦した。ナゲッツとのシリーズ中に膝をケガしたアンソニー・エドワーズが復帰したものの、ベンチからのスタート。彼の代役となるテレンス・シャノンJr.が先発を務めた

最初のポゼッションでディアロン・フォックスをかわしてレイアップに持ち込むも、ヘルプに飛び込んだビクター・ウェンバニャマのブロックショットに阻まれる。続くポゼッションでも速攻の形に持ち込み、ドライブ一発でフォックスをかわすも、背後から追いかけてきたウェンバニャマのチェイスダウンブロックを食らった。

トップスピードでリムにアタックしていたシャノンJr.はそのままゴール裏に突っ込んだ。わずかな瞬間ではあったが、この時にトラッシュトークの応酬があったとシャノンJr.は明かす。「2回目のブロックを食らった後に彼が何か言ってきたけど『何度でもブロックに来い。毎回止められるわけじゃないぞ』と言い返した。何度やられてもアタックし続けるつもりだった」

ティップオフから40秒で2ブロックを記録したウェンバニャマは、試合を通じて12ブロックを記録。11得点15リバウンドと合わせてのトリプル・ダブルとなったが、試合に勝ったのはウルブズだった。

2年目のシャノンJr.の恐れ知らずな姿勢はウルブズを象徴していた。ルディ・ゴベアは力強く、ジュリアス・ランドルは激しく、ジェイデン・マクダニエルズはひたむきで、マイク・コンリーは頭脳的だった。そしてベンチから25分の出場となったアンソニー・エドワーズが、限られた時間で攻守にインパクトを残した。

すでにドンテ・ディビンチェンゾがアキレス腱断裂でシーズン終了となっており、シックスマンのアヨ・ドスンムも欠場と戦力は足りない。それでも『秘密兵器』のシャノンJr.だけでなく、ナズ・リードを含むビッグラインナップを使ったり、コンリーとは全く異なるタイプのボーンズ・ハイランドにプレーメークを託したり、エースのシックスマン起用もあり、常にスパーズに的を絞らせない戦いで、接戦の中で少しずつ差を生み出した。

ウェンバニャマがペイントエリアを制圧していたが、それでも勝てた理由を指揮官クリス・フィンチは「スペーシングやオフボールの動きを、試合を通じて少しずつ改善していった結果だ。彼は多くのシュートを叩き落したが、見逃されたゴールテンディングもいくつかあって、スタッツ通りではないよ。本来、あれはウチにとって貴重な得点となるはずだった」と語る。

エドワーズは膝を痛めた直後からリハビリに取り組み、プレータイム制限付きながらセカンドラウンドの初戦に間に合わせ、なおかつフィンチが提案したベンチ起用を快く受け入れた。「僕がいるだけで、みんなを落ち着かせられると思った。チームメートがプレッシャーを感じているとは言わないけど、気分的に楽にプレーできる」と彼は言う。

「僕は『完全アウェー』が大好きだからね。みんなピンクやブルーのTシャツを着てスパーズを応援している。そんな時こそ僕はウルブズを背負い、仲間とともに戦えることに喜びを感じるんだ。膝の状態は何の問題もない。最高のスタッフが僕を治してくれた。あとは僕が得意なこと、つまりボールをリングに入れるだけだった」

最後まで勝敗の分からない接戦で、終盤はウルブズがリードするも、ボックスアウトを徹底できずにセカンドチャンスで食い下がられ、最後はターンオーバーから決まれば逆転のシュートを打たれた。それでもウルブズらしい気迫に満ちた戦いに徹し、敵地で1勝を挙げたことは、今後のシリーズに大きく影響する。

「ロードチームである僕たちが第1戦を取ることは本当に重要だった。泥臭く戦うのはもちろん、要所で落ち着いてバスケを展開できたのも良かった」と語るのは21得点10リバウンドを記録したランドルだ。

ランドルは、攻守にインテンシティが上がるプレーオフで、終盤に競り勝つウルブズの勝負強さを誇った。「僕らは常に最高のコンディションを保ち、第4クォーターに何かが起きるのを待ちながらプレーしている。プレッシャーを掛け続け、ペースを維持し、相手を消耗させれば、最後に必ず良いことが起きる。選手層の厚さも含めて、このスタイルを貫けることがこのチームの特殊能力だと思っているよ」