スペンサー・ジョーンズ

相手守備の隙を突いて得点連発、スパーズに逆転勝利

ナゲッツはニコラ・ヨキッチを膝のケガで欠いた期間を若手のステップアップでしのいだものの、ヨキッチ復帰後に勝率5割に届かない不可解な低迷に陥った。スパーズとともに首位サンダーを追う2番手グループから脱落し、レイカーズやロケッツ、ティンバーウルブズの3番手グループに吸収されてしまった。

そのナゲッツが、現地3月11日と12日のロケッツ、スパーズとの強豪相手の連戦で連勝した。ロケッツにはホームで36点差の圧勝。試合後すぐにサンアントニオに移動してのスパーズ戦では、最大20点ビハインドから巻き返しての逆転勝利となった。

ロケッツ戦では久々にベストメンバーが揃ったことが爆発力を生み出した。ハムストリングの肉離れから復帰したばかりのアーロン・ゴードンは連戦での出場を避けたが、そのスパーズ戦では2年目のスペンサー・ジョーンズがスタメン起用に応えて活躍した。

ヨキッチが欠場していた期間、ナゲッツのセンターを担ったのはヨナス・バランチュナスだったが、最近は疲労によりパフォーマンスを落としており、ヨキッチをベンチに下げる時間帯にナゲッツはリズムを崩していた。この試合はジョーンズがゴードンに代わるパワーフォワードとして先発し、クラッチタイムの前にヨキッチを休ませる数分間にはスモールラインナップのセンターを務めた。

劣勢だった試合の流れが変わったのはこの時で、14-2のランで一気に差を詰めた。ジョーンズはここで8得点を記録。十分に休んでコートに戻って来たヨキッチは、自分のポストアップやジャマール・マレーとのピック&ロールに合わせてディフェンスの隙を突いて良いポジションに入るジョーンズに次々とアシストを送る。こうしてジョーンズの得点は19まで伸び、ナゲッツは第4クォーターを42-25と圧倒して勝利した。

ヘッドコーチのデビッド・アデルマンは「数えきれないほどのラインナップを試してきた中でも、これまでやったことのない組み合わせだった第4クォーター最初のメンバーが、勝利のチャンスを手繰り寄せてくれた。そうなればウチには『特別な選手』がいるから、彼らが試合を決めてくれる」と語る。

ジョーンズは「このチームには活躍できる選手がたくさんいるんだ」と語る。「前半はオフェンスが上手くいかなかったけど、ディフェンスから良い流れに乗れれば逆転できるのは分かっていたよ。守備の意識を高く保っていれば、いずれシュートは入るようになる。その姿勢が後半の83得点に繋がったんだ」

ヨキッチにマークが集中する隙を突くプレーについて、ジョーンズはコツをこう明かす。「AG(ゴードン)やCB(クリスチャン・ブラウン)がダンカースポットでパスをもらう動きを研究したんだ。それにニコラとジャマールでピック&ロールをする時、相手の注意は2人に集中する。そこで3ポイントシュートを打てるポジションを取るとか、相手のディフェンスをよく見て判断するようにしている」

ヨキッチが31得点20リバウンド12アシストのトリプル・ダブル、マレーは39得点を記録したが、ジョーンズの抜け目なくアグレッシブなプレーも勝利には欠かせないものだった。ジョーンズは言う。「強豪との対戦が続くけど、これは『プレーオフに向けた予行演習』だ。そう思って1試合ずつ丁寧に戦っていくだけさ」