「リード&リアクトで、しっかりと判断してプレーしないといけない」

女子日本代表は、『FIBA女子ワールドカップ2026予選トーナメント』の第2戦でオーストラリア代表と対戦。世界屈指の強豪相手に第3クォーターまで先行しながら、第4クォーターに4-23と急失速し、71-81と痛恨の逆転負けを喫した。これで日本は初戦のハンガリー戦に続いての敗戦となった。

昨夏の『女子アジアカップ2025』で、日本はオーストラリアにグループリーグ、決勝と連敗。さらに今回のチームはアジアカップをWNBAのシーズン中で不在だったエジ・マグゴベール、アランナ・スミス、サミ・ウィットコムといった中心選手が出場し、より強力な布陣となった。その相手に対し、日本は、素早い攻守の切り替えからアップテンポな展開に持ち込む『ペース&スペース』のバスケットで第3クォーター終了時点で、67-58と先行する。しかし、第4クォーターは、オフェンスが完全に沈黙すると、オーストラリアの高さを生かしたペイントアタックに加え、ここまで不発だった3ポイントシュートを勝負どころで決められて為す術がなかった。

コーリー・ゲインズヘッドコーチは、「私たちは何度かアジャストをし、オーストラリアも適切なアジャストを行っていました。しかし、私たちは最後まで、これをやり遂げることができなかったです」と振り返るように、最後は対応力に差が出てしまった。

日本のゴール下を支える髙田真希は8得点4リバウンドと奮闘。しっかりと自分の役割を遂行したベテランは、こう試合を振り返る。

「今日の試合に向けて、ディフェンスを昨日から修正したところが良かった部分だと思います。ただ、最後の最後でローテーションしきれなくて3ポイントシュートを決められてしまいました。そして、一番はやっぱりオフェンスリバウンドを取られたり、ゴール下で簡単に得点を許してしまったところです。オーストラリアは後半からアジャストしてきて、自分たちは抜け目のなさといったところが足りてなくてやられてしまったと思います」

高さのミスマッチを突かれゴール下でやられてしまうのは、ある程度は許容しなければいけない側面もある。大事なのは『いかにチーム全員でリバウンドを取りに行くか』だが、髙田は「オフェンスもそうですけど、ディフェンスの部分でもっとリバウンドに絡まないといけない。そこはもっと身体を張らないといけないです」と言い訳をせず、自分にベクトルを向ける。

連敗スタートはいうまでもなく厳しい結果だが、ここから巻き返すことでワールドカップ本大会への切符は十分に自力でつかむことができる。そのために必要なことを、髙田は強調する。「ディフェンスが良いとやっぱり流れが良いです。ディフェンスをどれだけ細かく修正していけるかが大事です。まだ2試合終わったばかりですが、1試合目を終えた時点での修正ですごく良くなった部分はあります。ディフェンスをもっと改善し、自分たちの速い流れに持っていきたいです」

そして、オフェンスについては、チームルールを守りつつ、状況に応じて各自が臨時応変に相手の隙を突いていくことが大事になると語る。「自分たちのやろうとしていることを相手はもちろん止めにきます。そこでリード&リアクトで、それぞれがしっかりと判断してプレーしないといけないです。形通りにやって相手に止められ、動きが止まってしまっているということは上手くいっていない証拠です。形の大枠を守る中で、時にはそれを壊して行くこともすごく重要です。そこは自分が先頭を切って、今日もそうですけど、相手がスイッチディフェンスをしてきたらダイブやポストアップをしたりと、判断を良くしていきたいです」

今の日本はグループ最下位と苦境に陥っているが、日本のやりたいペースに持ち込めれば、オーストラリアも圧倒できたように、明るい材料もある。この良い時間帯を少しでも伸ばしていくためには、いかにゴール下で粘り強く守り切れるかが重要となる。そのためには髙田の堅守が欠かせない。