東山は帝京長岡に敗れ2位で大会を終える

11月16日に『U18日清食品トップリーグ2025』男子最終日が国立代々木競技場第二体育館 (東京都渋谷区)で行われ、福岡大学附属大濠(福岡県)が福岡第一(福岡県)との最終戦を97-48で快勝し、2連覇を達成した。

第3試合、東山(京都府)は勝てば優勝に大きく近づく帝京長岡(新潟県)との試合に敗れて、優勝の行方は最終戦となる福岡大学附属大濠vs福岡第一の結果に持ち越された。各校の優勝条件は福岡大学附属大濠の場合、この試合に勝てば勝利数でトップとなり優勝、福岡第一は67点差以上での勝利が必須、東山は福岡第一が67点差未満で勝てば優勝となっていた。

福岡大学附属大濠は司令塔の榎木璃旺、福岡第一はセンターのシー・ムサと主力を欠く中で始まった運命の一戦は、福岡大学附属大濠の村上敬之丞が開始から連続得点を挙げてチームに勢いをもたらす。中盤に入ると福岡大附属大濠のディフェンスの強度が上がり連続スティールから本田蕗以、吉岡陽が得点に繋げ、そこから残り1分半までの4分半の間に15-1のランに成功して主導権を奪う。第2クォーターに入っても福岡大学附属大濠の勢いは止まらず、吉岡陽が前半だけで17得点の活躍で牽引し47-27と点差を広げて前半を終了する。

第3クォーターでは前半無得点だった白谷柱誠ジャックが8得点3リバウンド1スティールで期待の新人としての活躍を見せて、福岡第一を寄せ付けない試合運びを展開する。最終クォーター開始早々に30点差をつけても福岡大附属大濠は手をゆるめることなく、49点差をつけて最終戦に勝利した。

福岡第一は福岡大学附属大濠の強度の高いディフェンスに苦戦。打開することができず個人のスキルで強引に押し込もうとするもかなわず、この大会初めての40点台に押さえ込まれてしまった。宮本聡は試合後のインタビューで「ウインターカップで自分たちらしいバスケットをできるように頑張りたい」と雪辱を果たすことを誓った。

福岡大学附属大濠は吉岡が21得点7リバウンド6アシスト5スティールと3年生としてチームを牽引する働きをした。本田もゲームハイの23得点を記録。サントス マノエルハジメも要所でのオフェンスリバウンドでチームを支え主力が揃って活躍した。

この結果を持って東山は2位に、福岡第一は5位で大会を終えることになった。優勝を果たした福岡大学附属大濠キャプテンの勝又絆はこの大会を通じて「下級生は良い経験ができ、上級生は自覚が生まれ、良い土台ができた」とリーグ戦特有の長丁場でチーム形成が確実にできたと総括。この経験がウインターカップへと繋がっていくことだろう。

【最終順位】
優勝 福岡大学附属大濠
準優勝 東山
第3位 鳥取城北
第4位 仙台大学附属明成
第5位 福岡第一
第6位 八王子学園八王子
第7位 美濃加茂
第8位 帝京長岡

【新人ベストファイブ】
丸山エンディ(仙台大学附属明成)
ジョベ パ マリック(帝京長岡)
大谷陽心(美濃加茂)
佐藤久遠(東山)
黒田健斗(福岡大学附属大濠)

【オールディフェンシブベストファイブ】
三浦悠太郎(仙台大学附属明成/3年)
藤田珀(帝京長岡/2年)
フィリモン ホムタワ タルモン(鳥取城北/1年)
櫻井照大(福岡大学附属大濠/2年)
宮本聡(福岡第一/3年)

【ベストファイブ】
三浦悠太郎(仙台大学附属明成/3年)
ニャン セハ セダト(八王子学園八王子/2年)
佐藤凪(東山/3年)
中村颯斗(東山/2年)
本田蕗以(福岡大学附属大濠/2年)

【MIPチーム賞】
帝京長岡