
「キャリアを重ねた今、僕にならできると信じている」
八村塁はNBA7年目のシーズンをスタートさせた。レイカーズは昨シーズン途中にルカ・ドンチッチが加わり、JJ・レディック体制も2年目で、レブロン・ジェームズも健在。チームは優勝争いの中心になれる実力を持ち、期待とプレッシャーは桁違いに大きくなっている。
それでも世界最高のレベルで、しかも名門のレイカーズで主力としてプレーしてきた積み重ねが自信となっており、八村は堂々たる態度で「ただ自分のゲームをする。チームが自分に求めることを、これまで通りにやるだけ」と語った。
「レイカーズに来てから毎シーズン、新しい何かを得ている。そして今回は本当に集中して、突っ走るシーズンになると思っている。今のところ僕たちは健康だし、このコンディションを維持しなければいけない。このオフはずっと『チャンピオンシップ・シェイプ』について話してきた。これは長いシーズン、特にプレーオフで役に立つ。そのための準備はできている」
指揮官レディックから個人的に求められるのは「オフェンス、ディフェンス、リバウンドのすべてでもっとアグレッシブになること」だと八村は言う。「時々、僕がプレーの面でシャイになってしまうと彼は思っている。毎試合に集中して、アグレッシブなメンタリティを持ち続けること。それが僕のシーズンの目標になる」
もっとも、レイカーズでのアグレッシブなプレーとは『主役を演じること』を意味しない。ドンチッチとレブロンがいるチームで勝利に貢献するために何をすべきか、八村は当然のように理解している。
「これは僕のショーではなく彼らのショーだ。僕は彼らを助けるために、もっとアグレッシブにならなければいけない。長いシーズンで常に彼らがすべてをこなせるわけじゃない。そういう時にカバーできる選手になる。キャリアを重ねた今、僕にならできると信じている。彼らの求めている仕事をこなせるよう、ただ努力するつもりだ」
八村個人としては、3年5100万ドル(約77億円)の契約最終年であり、新たな契約を勝ち取るためにも真価が問われるシーズンとなるが、「これはビジネスで、契約について考えるのは僕の役割じゃない」と八村は言う。
「契約のことを考えてプレーしたりはしない。それは後からついてくるものであって、僕はただ自分のバスケをして、チームの勝利のために必要なことをやる」