
ケビン・ポーターJr.はドンチッチを攻守で出し抜く
今シーズンのレイカーズは、クラッチシチュエーションで13勝無敗と無類の強さを見せていたが、その記録はバックスによって打ち破られた。バックスは第4クォーター開始時点で86-77と9点のリードを守りきれなかったが、同点で迎えたラスト1分にヤニス・アデトクンボがレブロン・ジェームズの攻めを2度に渡って守り抜き、ケビン・ポーターJr.のフリースローによる得点で競り勝った。
101-101で迎えた残り40秒、スイッチでヤニスのマークを外したレブロンが、マイルズ・ターナーの守るゴール下へと加速する。しかし、これを追い掛けたヤニスが背後からのブロックに成功。ここからの攻めでポーターJr.が3ポイントシュートを狙った際にルカ・ドンチッチのファウルを引き出し、フリースローで勝ち越した。
レイカーズは次のチャンスもレブロンに託した。しかし、ジャクソン・ヘイズもジェイク・ラレイビアもスクリーンが中途半端で、ヤニスのマークをレブロンから引き剥がせない。レブロンがリムに向かった瞬間にヤニスは後方から腕を伸ばしてボールに触れて、ターンオーバーを引き出した。
「特別なことは何もしていない」とヤニスはこのクラッチディフェンスを振り返る。「相手は自分たちに有利なマッチアップを狙ってくるのは当然分かっているから、スクリーンを必死で越えて、自分のマークを死守しようとした。彼がパスをせずに勝負してくるのは明らかだったから、その意味では僕らがやるべきことはシンプルだった。冷静さを失わず、最後まで食らい付いてボールに手を出し、止めることができた」
一方のレブロンは「ヤニスの背後からボールをつつくディフェンスは見事だったけど、あの局面では絶対に許されないターンオーバーだった」と悔しがる。第4クォーター開始から17-4のランを主導し、劣勢を一度は覆していただけに、クラッチタイムに競り負けた悔しさは大きい。
Giannis pokes it away from LBJ! pic.twitter.com/BRo0YwWNbb
— Milwaukee Bucks (@Bucks) January 10, 2026
そのヤニスは終盤のディフェンスで強烈な印象を残したが、スタッツは21得点6リバウンド5アシストと彼にしては平凡だった。このところ指揮官ドック・リバースはヤニスに何もかも託すのではなく、オフェンス面でポーターJr.やAJ・グリーンが攻める比率を増やし、ディフェンスでもマイルズ・ターナーを頼る部分を増やしている。厳しい展開になったがヤニスのプレータイムは31分で済み、終盤に心身ともにフレッシュな状態を保った。
ヤニスとともに勝利の立役者となったのは、22得点5リバウンド6アシストのポーターJr.だ。ドンチッチをマークし、激しく当たりながらファウルを誘うフェイクに引っかからず、ドンチッチをフィールドゴール25本中8本成功と勢い付かせなかった。
ドンチッチとのマッチアップは、指揮官リバースが「バスケIQの高い選手同士の見応えある勝負だった」と称えたもの。ポーターJr.は「それはありがたいね。ルカはマークするには最悪の相手だ。上手いし、ファウルになるから触れることもできない」と語る。
「だから無理に守るのではなく、できるだけ難しいシュートを打たせたんだ。彼はタフショットでも決めてくるけど、とにかくタフショットを打たせ続けて、その結果は気にしないようにした」
勝負のアヤは面白いもので、ドンチッチ相手にファウルをせず上手く守っていたポーターJr.が、土壇場でドンチッチからファウルを引き出し、そのフリースローがバックスに勝利をもたらした。「ルカに守備をさせたかった。彼をドリブルで抜いたらすぐにヘルプが来ただろう。そのままシュートを打って、ファウルしてくれて良かった。フリースローを1本落としたのは大問題だけど、勝てたから結果オーライだね(笑)」