
三河の3ポイントシュート成功率を18.5%に抑える
1月12日、『第101回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会』の決勝戦が国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)で行われ、アルバルク東京がシーホース三河を72-64で下し、14大会ぶり3回目となる優勝を果たした。
両チームの先発メンバーは、A東京がテーブス海、ザック・バランスキー、セバスチャン・サイズ、ライアン・ロシター、小酒部泰暉。三河がトーマス・ケネディ、長野誠史、西田優大、石井講祐、ダバンテ・ガードナー。試合序盤はA東京が主導権を握るかと思われたが、三河はピック&ロールからの仕掛けで対抗。ロブパスやボールマンがディフェンスの間を割るプレーでA東京のディフェンス打ち破り、得点していく。ディフェンス面でも3ポイントシュートが不調なテーブスにこれを打たせるように仕向けてリズムに乗せない。A東京はベンチスタートのマーカス・フォスターが個人で打開。3ポイントシュートを含む連続得点で喰らい付いたが、15-20で第1クォーターを終えた。
第2クォーター、三河はペイントタッチから連続得点を決めて、第1クォーターの流れを踏襲するかと思われたが、A東京はテーブスがアタックモードに切り替わったことでオフェンスが動き始め、テーブスの3連続アシストで8-2のランに成功。三河にタイムアウトを請求させる。A東京の流れはタイムアウト後も変わらず、マッチアップするガードナーに機動力で勝るサイズが得点を重ね、残り6分に差し掛かる直前で逆転に成功した。
外角のシュートがメインとなり、思うようなオフェンスが構築できない三河は、それを打破するためにベンチに下がっていた西田を投入してペイントタッチを増やす戦略を取った。しかし、イージーシュートを決めきれず得点が伸びず、トランジションでもオフェンスチャージングを取られるなどリズムに乗れない。苦しむ三河を横目に、A東京はペイントタッチからのオフェンスが面白いように決まり、25-10のビッグクォーターで40-30で前半を終了する。
後半に入ると、前半フリースロー0本だった三河が、西田やガードナーのアタックからフリースローを沈めて加点。三河は西田をハンドラーに据えてオフェンスを構築し、彼のペイントタッチが増えるとオフェンスが機能し始めて点差を縮めにかかる。A東京はファウルが混み苦しい展開を強いられるが、ロシターがリバウンドとアシストで貢献。福澤晃平も要所で3ポイントシュートを沈め、51-48とリードを保って最終クォーターに突入する。
第4クォーター、A東京はサイズが序盤からインサイドで身体を張って得点を重ねていく。三河はシェーファーアヴィ幸樹がバスケット・カウントを決めて逆襲をはかろうとしたが、A東京もロシターがジェイク・レイマンのインサイドアタックに対してブロックショットを成功させるなどして流れを渡さない。ディフェンスで気迫を見せるA東京に対して、三河は引き続きシェーファーが身体を張ったプレーで応戦するものの、A東京はフォスターが1対1からステップバック3ポイントシュートを決めるなどして2桁リードを保ち続け、勝利を飾った。
A東京は準決勝まで平均86得点だった三河の得点を64得点に抑えた。特に、バランスキーが試合前に「警戒が必要」と話していた3ポイントシュートの成功率を18.5%に留め、試合の主導権を渡さなかったことが大きかった。
ケガ人が続出する中で、A東京はまず一つ目の栄冠を勝ち取った。ここからBリーグ制覇、東アジアスーパーリーグ王座奪還に向けてさらなる活躍が期待される。