
シュルーダーの出場停止で出番を得て、勝負強さを発揮
現地12月28日のレイカーズ戦で、キングスのデニス・シュルーダーはルカ・ドンチッチと何度も衝突していた。ドンチッチの「あの契約にサインすべきだった」というトラッシュトークにシュルーダーは激高した。
ドンチッチが言った『契約』とは、2021年オフにレイカーズから提示された4年8400万ドル(約1億2000万円)をシュルーダーが断ったことにある。ホークスからサンダー、レイカーズと順調にキャリアを高めてきたシュルーダーは、キャリア8年目を終えたタイミングでこれを断り、フリーエージェント市場に打って出た。しかし、彼の期待に反して良いオファーは届かず、それから彼は、常に高いパフォーマンスを発揮し、ドイツ代表で数々のタイトルを獲得しているにもかかわらず、NBAでジャーニーマンの立場に甘んじている。
シュルーダーは試合後、「コート上で僕を侮辱しておいて、何もなかったように振る舞うな」とドンチッチに詰め寄った。リーグはこの行為により3試合の出場停止を科した。
レイカーズ戦から約半月が経過していたこともあって、キングスにとってこの裁定は驚きだった。デマー・デローザンは「昨日、寝ているところに電話があって『デニスは何をやったんだ?』と聞かれた。出場停止のことは知らなかったから困惑したよ」と語っている。
キングスはこのレイカーズ戦から年末年始は7連敗と踏んだり蹴ったり。それでもシュルーダーを欠いた現地1月11日のロケッツ戦で、111-98の快勝を収めた。ここでベンチから15得点を記録。特に終盤に決めた2本の3ポイントシュートは、勝利を引き寄せる決定打となった。
1年前にディアロン・フォックスが退団した時、エースに代わる司令塔として期待されたのは控えポイントガードのモンクだった。しかし、迷走するフロントは昨年オフにシュルーダーを獲得し、その後にラッセル・ウェストブルックも獲得。さらに指揮官ダグ・クリスティは守備を重視してモンクよりキーオン・エリスを重用し、シューターの役割もザック・ラビーンに託した。これによりモンクのプレータイムは昨シーズンの31.6分から21.6分へと激減した。
ゴールデン1センターに集まった観客は1万5600人。チームの低迷により空席が目立つが、ここに来るファンは熱狂的で、かつてフォックスへ捧げた愛情をモンクに向けている。第1クォーター終盤に彼が投入されると、ファンは盛大な拍手で出迎えた。
「ここのファンはいつも僕に愛情を示してくれる。いくつかミスをしても、みんな僕を支持してくれると感じられれば落ち着いてプレーできる」とモンクは言う。
2番手のポイントガードとしてオフェンスを引っ張る役割に戻ったことで、キングスファンの知るモンクが帰って来た。「僕にとっては完全に馴染んでいる役割だ。NBAに入った時から、僕は控えのハンドラーとして先発ポイントガードの負担を減らす仕事をしてきた。だから今日は僕にとってすべてがスムーズで、自由にプレーできた」
Malik with back-to-back triples! 🏹 pic.twitter.com/BTakv6xQIx
— Sacramento Kings (@SacramentoKings) January 12, 2026
NBA9シーズン目、経験豊富で堅実なモンクがいきなりローテーション外に置かれるのは理不尽だが、彼はこの日のために準備してきた。「ホーネッツでの若手時代はあまり試合に出られない時期があった。そういう時は早めに会場入りしてシュートをたくさん打つ。自分の準備を早く終わらせて、名前を呼ばれたらいつでも行けるように準備するんだ」
「周囲のみんなが『出番は必ず来る』と励ましてくれた。だから不平を言わず、腐ることなくチャンスを待っていた。自分の準備を整えるのはもちろん、若手にできるだけ声を掛けるようにして試合への集中を保ったのさ」
キングスはホームゲームで勝つと『ライト・ザ・ビーム』という儀式を行う。その試合で活躍した選手がボタンを押すと、アリーナから上空に紫の光が放たれるものだ。連敗を7で止め、半月ぶりの『ライト・ザ・ビーム』にファンが盛り上がったのは言うまでもない。
「最近はどこかのチームがアイデアをパクって似たようなことをやっているみたいだね」とモンクは笑う。この日の対戦相手であるロケッツが、ボタンを押してロケット発射、というストーリーで同じような儀式を行っているのを揶揄したのだ。
「それはまあいいとして(笑)、とにかくホームで勝つのは最高の気分だ。何度でも言うけど、この素晴らしいファンの前で勝つのは最高だ。今日のようなパフォーマンスを見せて喜んでもらえると、本当にうれしいよ」
often imitated, never duplicated 🟣🔦 #lightthebeam pic.twitter.com/CPwRaKQrmd
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