レブロン・ジェームズ

ルカ・ドンチッチと組んで自身5度目の優勝を目指す

レブロン・ジェームズはNBAで22年目のシーズンを終え、23年目のシーズンを引き続きレイカーズで迎える決断を下した。昨夏にレブロンはレイカーズと2年1億400万ドル(約160億円)の契約を結んだ。その2年目となる2025-26シーズンの契約はプレーヤーオプションだったが、レブロンはこれを破棄せずに、そのままレイカーズに残る。

レブロンのエージェントを務めるリッチ・ポールは『The Athletic』に対して「レブロンは自分に残されたシーズンを意味あるものにしたいと考え、レイカーズはそれを理解し、支援し、彼にとって最善の選択を望んでいる」とコメントしている。

今から22年前、NBAドラフトで全体1位指名を受けたレブロンはキャバリアーズと4年1900万ドル(約26億円)のルーキー契約を結ぶ。それから彼は何度も契約を更新してきたが、そのたびにプレーヤーオプションの契約最終年を破棄して、より高額の契約を結んできた。その彼が今回初めて契約最終年を破棄しなかった。来シーズンの年俸は5260万ドル(約79億円)で、サラリーキャップの制限が厳しく市場が冷え切っている中で、これより好条件を提示するチームをみつけるのは難しい。

そして、このところ結果は出せていないとしても、レイカーズより彼が快適に過ごせるチームはない。オーナー交代が起きたが、少なくとも引退までは彼が信頼するジーニー・バスがクラブ運営の舵取りをする。ヘッドコーチのJJ・レディックはバスケへの考え方を共有する友人であり、息子のブロニーと同じチームでプレーする喜びもある。

プレーオフではファーストラウンドでティンバーウルブズに1勝4敗で敗退。シーズン途中のルカ・ドンチッチ獲得で注目を集め、それが良い意味でチームに刺激を与えたが、その効果はポストシーズンまで続かなかった。この時、失意のレブロンは自身の去就について「今それに対する答えはない。家族、妻、サポートしてくれている人たちと話し、自分自身に『あと、どれだけプレーしたいのか』と問いかける。その後でどうするのか決める」と語っている。

今後のレイカーズは『レブロンのチーム』から『ドンチッチのチーム』へとシフトしていくだろう。レブロンがその動きに手を貸せば、自分の立ち位置を揺らがせることに繋がるのかもしれないが、それでも彼は5度目のNBA優勝を目指し、努力を惜しまないはずだ。