シューターとしてもプレーメーカーとしても機能
現地6月25日と26日に、ブルックリンのバークレイズ・センターで2025年のNBAドラフトが行われます。ロッタリーで指名順位が決まり、トレードの噂も盛んに流れていますが、今年のドラフトは豊作といわれ、各ポジションに高いポテンシャルを秘めた選手から完成度の高い選手まで異なるタイプが揃っているため、チームそれぞれの事情によって指名する選手が大きく変わってきそうです。
その中でも異色の存在と言えるのが、デューク大1年のコン・クヌッペルです。チームメートのクーパー・フラッグが圧倒的な身体能力を誇るのに対して、クヌッペルの身体能力に特筆すべき点はありません。その代わりに3ポイントシュート成功率40.6%、フリースロー成功率91.4%と高いシュート能力を持っており、コンタクトプレーに負けないフィジカルでインサイドでも得点を奪うことができます。19歳とは思えない高い完成度がクヌッペルの特徴になっています。
スクリーナーを使ったプレーで高いシュート力を生かしてきたクヌッペルは、アシストパスを受けてのジャンプシュートだけでなく、ピック&ロールからのドライブアタックやパスでの展開と自らオフェンスを作り出すことができます。単なるシューターではなく様々な得点パターンを生み出すことができ、それぞれのスキルの精度が高く、どこのチームでも即戦力として機能するであろう質の高さが最大の魅力です。
近年はサラリーキャップの縛りが厳しいこともあり、ルーキー契約のうちに主力として活躍できる『即戦力』が優勝へのキーマンになっています。そういう意味でもクヌッペルを欲しがるのはプレーオフレベルのチームに多いと予想されます。