Bリーグ

NCAA所属選手に躊躇することなく参加してもらう

Bリーグは6月19日にメディアブリーフィングを開催してドラフト制度についてのレギュレーション決定事項を発表した。今回は4つの事項について発表があり競技強化の側面を新たに明確にした。

U22枠選手制度 登録人数の拡張

過去の決議で発表されていた『登録2名/エントリー2名』から『登録4名/エントリー2名』へ登録人数の拡張をした。島田慎二チェアマンは「育成に注力している中で登録人数を増やすことで、トップチームへの練習合流や機会創出を増やしたい」と語り、現行のレギュレーションが抱えるU22枠の『狭き門』という実態を緩和する狙いがある。

NCAA所属選手のドラフト参加要件を追加

NCAAに所属する選手に限り、事前の志望届提出を必要とせずにクラブが一方的にドラフトで指名することを認める特例運用を新設。NCAAの規程上、各国プロリーグのドラフトにエントリーをしてドラフト指名会の10日後までにドラフトエントリーリストからの抹消をしなかった場合、それ以降のNCAAに関わる大会への出場が一切認められなくなる独自のルールがある。これによってドラフト後に控える公式大会への出場を断念しなくてはいけない状況を特例によって解消する。

ドラフト対象選手のB.PREMIERクラブへの期限付移籍の制限

前シーズンのドラフト対象選手(プロ3年目までを含む)のB.ワン/B.ネクストからB.プレミアへの期限付移籍(育成契約選手制度含む)を禁止とした。ドラフトで指名された選手が意中の球団ではない別の球団に指名されたためB.ワン/B.ネクストと契約をして、その後に意中の球団へ期限付き移籍をするケースが考えられるためこの要件を追加した。なお、前シーズンに開催したドラフトを志望した結果、B.プレミアクラブからの指名を受けなかった選手は除くことになる。

契約交渉期限までに契約締結に至らない場合のドラフト指名選手の取扱い

島田チェアマンは「Bプレミアに参戦するクラブは練習環境の基準など厳格に設定をしているので、どの球団に指名されても一定のレベルを揃えている」と前置きをした上で、指名した球団と締結に至らずにその事由が当該選手に一切の責がないことをBリーグが判断した場合、当該選手が希望する限り契約交渉ができるB.プレミアクラブを再度決定することになった。

方法は当該選手との契約交渉を希望するクラブを募り、前シーズンの最終順位が低いクラブから順に高いオッズになるように等しく傾斜をかけた抽選によって再交渉クラブを決定することを決めた。順位決定が反映されない第1回(2026年)と第2回(2027年)は均等倍率抽選での実施となる。ただし、契約締結に至らない事由が選手側に責があると判断された場合は実施されず、ドラフト開催翌シーズンのB.プレミアクラブにおける一切の選手活動が認めないことも盛り込まれている。

徐々に明確となっていくB.プレミアの記念すべき第1回目のドラフトは2026年1月29日にTOKYO DOME CITY HALL(東京都文京区)にて開催を予定している。