「次の試合に勝ってホームに戻って来るだけだ」
ティンバーウルブズは、サンダーとのカンファレンスファイナルのゲーム4に126-128と競り負け、これでシリーズ1勝3敗と崖っぷちに追い込まれた。
ウルブズの大黒柱であるアンソニー・エドワーズは、41分出場で16得点6アシスト4リバウンドを記録。ほぼ常に彼に人数をかけて守るサンダーの徹底マークに苦しめられ、フィールドゴール試投数はわずか13本と、攻め気を削られてしまった。
「次の試合に勝ってホームに戻って来るだけだ」と語るエドワーズは、サンダーの守備戦術について、「間違いなく自分が欲しいところでボールを持たせないようにしている。僕がボールを持つたびに複数でディフェンスするという意味で、彼らは良い仕事をした」と語る。
エドワーズはまだ23歳だが、5年目の今シーズンにリーグ4位の27.6得点を記録するエースで、徹底マークを受けてのタフショットでも打つことが許される存在だ。しかし、彼はそういったプレーをできる限り避けようとする。「シュート本数が少ないから苦戦していると言われるけど、僕の考え方は違う。僕は正しいプレーをしているだけ。強引にシュートを打ってもチームのリズムを悪くしてしまう」と彼は語る。
彼は自分が強引に攻めてタフショットをねじ込むよりも、自分が相手ディフェンスを引き付けて、ノーマークの味方にシュートを打たせることが最善のプレーだと信じている。彼に次ぐスコアラーのジュリアス・ランドルも、フィールドゴール7本中成功1本の5得点と不発に終わったが、それでも「彼らは僕たちに対して、ボールを持たせないゲームプランを立てた。その結果なだけであって、自分の調子が悪いとは思わない」と問題視していない。そして「今日チームメートはビッグショットを決めてくれた」と、チャンスでしっかり決め切った仲間を称える。
エドワーズが語るとおり、彼とランドルで合計21得点に終わっても、チーム全体で126得点を取っており、オフェンスは機能していた。エドワーズは敗因を「僕たちは相手にオフェンスリバウンドを19本も与え、21のターンオーバーを喫した。それによって彼らは僕たちより14もポゼッションが多かった。それで僕たちは2点差で負けた」と語る。
「良い試合だったとは言えないけど、酷かったわけでもない。僕たちはカムバックできる」と、エドワーズは巻き返しに自信を見せる。次のゲーム5でもエドワーズに対する徹底した対策は続けられるだろう。その中でエドワーズがシュートを打てる状況を作り出すのか、それともチームメートにチャンスを託す選択を続けるのか。どんな対応策を取ってくるのか注目だ。